The Holy of Holies

ひたすら自分に優しい日記

劇場版『屍者の帝国』を見てまいりました!
面白かった!
というわけで感想などダラダラ語りたいと思います。
ネタバレになるかもしれませんので、どうかお許し下さい。


まず屍者の動きが面白かった。
動画の人がすごいのでしょうね。実に細かないい演技していました。

屍者の動きは気持ち悪かったです。生理的嫌悪感を感じてしまった。
いかにも頭が重そうに歩いているんですよね。
あの動きを見ながら、恐らく意識がなかったら、ああいう頭がグラグラと揺れる歩き方をするだろうなと思いました。
部位の中でも3番目に重い頭部を(胴体、脚の次)細い首が支えているという動きがリアルでした(T.T)
なんでもモーションキャプチャーだとか。す、すごいですね。

絵も綺麗で、動きにアニメ特有のわざとらしさがなくて、実写映画を見ているようでした。
だから余計、屍者の動きが生えて、生者と屍者のコントラストがはっきり見えたのでしよう。

キャラクターはすべてよかったですが、ハダリーが特に美しかった・・・
強くて、聡明で、背負った運命すら美しい。

声優陣の演技も素晴らしくて、主役二人は本当に際立っていました。
特にワトソンの細谷さんは、作品に21グラムの魂を吹き込んでいました。
フライデーへ思いの丈をぶつけるところなんて、その切なさ、やるせなさに涙が出そうになった。

音楽もよかったです。
よく音楽がやたら前に出る作品がありますが、今作は画面と一体化して、物語を形成していたように感じます。
盛り上げるところは感情をゆさぶり、感動と衝撃が倍率ドン、さらに倍。
あとは本当に映像に溶け込んでいた。そして美しい旋律の記憶だけが残る。
1番美しかったのはオルゴールの音楽でしょうか。
その美しいオルゴールが流れるシーンが、1番恐ろしかった。
原作にはないシーンだったので、悲鳴を上げそうになりました。
二つあったのですが、両方とも「ギャアアアアア~~~ッ!!!」と楳図かずお顔になりました(´;ω;`)

EDロールに流れるEGOISTの主題歌はカタルシスの涙を誘います。
ただただ切なくて、美しいため息のようであります。
あの曲はよかったな~。


さて、ストーリーはと申しますと、原作をかなり変えてありまして、冒険譚がけっこうあっさりしていました。
原作を大胆にカットしてありましたが、その内容を凄まじく美麗な背景が語っていました。
あの背景は見事だった・・・。ずっと見ていたいくらいでした。
あれは背景というより、ひとつの芸術作品です。

冒険がコンパクトにまとめられているぶん、原作にはないフライデーへのワトソンの思いというものを映画では作り出し、そこに焦点を当てているストーリーが展開していきます。
ヴィクターの手記を巡る冒険などと謳われていますが、ノンノンノン、自分を残して夭折したフライデーを甦らそうとするワトソンの物語なのであります。
ですから原作とはスタート地点からして違うのですねん。

前の記事には書かなかったのですが、原作にエピローグⅡというラストのラストを飾る文章がありまして、恐らくここだけが円城塔自身の文章なのではないかと思います。
それまでの本編は伊藤計劃の文体、文章を意識しながら書いていたように感じます。
それが最後の最後に、自分の文体で書いているわけですね。たぶん。
つまり作者の思いの丈が集約されているのではと勝手に想像するのであります。
少し長いですけど引用。

 ワトソン博士。
 ぼくにはまだ、あなたに言い残していることがたくさんある。このぼくを物語として、物語を通じて生み出したのはあなただ。今ぼくは、物質化した情報としてここにある。ぼくが今こうして存在するのは、あなたのおかげだ。ほんの三年に満たない旅にすぎなかったが、かけがえのない、得がたい日々をあなたと過ごした。その旅がぼくをこうして形作った。あなたの物語をつなぐ手伝いを上手くできたか甚だ心許ないが、収支はまだ先のこととしてもらえればありがたい。
 せめてただほんの一言を、あなたに聞いてもらいたい。
(中略)
 叶うのならば、この言葉が物質化して、あなたの残した物語に新たな生命をもたらしますよう。



私はこの文章の「ほんの三年に満たない」のところでどうしても泣く。何度読んでも泣く(´;ω;`)
この三年に満たない日々は、作家2人が友人として過ごした日々と比例する。
数字に換算すれば短い時間なのでしょうが、たった1人との出会いが人生を変えることがあるように、過ごした時間は短くとも、それがたとえそれほど親しくなかった間柄だとしても、忘れられない時間になることもある。

作家が、旅立ってしまった友人のプロットに21グラムの魂を吹き込んで小説にしたように、映画はそのことをストーリーの軸に置いて作ったのですねえ。
伊藤計劃に捧げる作品として、作ったのでしょうねえ。

原作はラストに感情が吹き出しますが、映画はその感情を前面に広げて、テーマにしてしまった。
ですからヴィクターの手記を追う理由が原作と映画ではまったく違ってきます。
ワトソンとフライデーの2人が切なくて、やるせなくて、涙が出てくる。

激しくネタバレとなりますが、ラスト、ワトソンが自ら霊素をインストールましたが、原作でXと自分自身を守るため自らXを取り込んだのと同じ理由で、結晶化した手記(映画でのX)を、ショッキングで劇的な方法で取り込んだということでしょうか。
それと、そこにフライデーとの約束が加味されたと。
原作は「魂を感じるか」という実験をワトソンは自ら試すこととなりましたが、映画ではフライデーとワトソンそれぞれが試すことになっていましたね。
あの万年筆のシーン(2人だけにわかるサイン)は痛々しくて、残酷で、でも感動的でした。
原作で、記憶は再生されるかどうかわからないといった疑問に対する答えが映画にあった気がします。
結局、記憶は2人とも再生されず、ただの生ける屍者として別の人生を歩き始める。
そこに、2人の過去を知る人々が2人を見守っている。
この見守っている人々の存在が、すべての答えなのかもしれません。
たとえ記憶がなくなっても、まったく別の人間になっても、あなた(たち)が生きていてくれてよかった。
あなたはりっぱにやってのけた。
そんなふうに感じました。
見守っているのは映画を見ている私たち自身でもあるんですよね。

最後の最後、エンドクレジットのあとに映るシーンは、原作を読んだ人間なら、ぜひ見てみたい! と思うシーンで、明るい希望みたいなものも感じられて、救われた気分でした。

というわけで、原作の映画化というより、原作に流れている思いの映画化といったほうが合っているような作品でした。
見ることができてよかったです。

パンフはパスしたところ、あとから公式ツイッターで情報を見て買うことを決意。
redjuiceさんのフライデーが美しすぎる・・・
redjuiceさん、大好きなのです。

皆さまもよろしければ。
面白くて、切なさに涙する映画です。

『虐殺器官』、無事公開されることを全力で祈っています。


以下は拍手御礼です。
拍手をいただけて、本当に嬉しいです(T.T)

またまたすみません。
今回の黒バス71Q「これでも必死だよ」のスケールがデカすぎて、腹筋が壊れるかと思った。
ストーリーは最終版。(たぶん今月で最終回)
赤司様率いる洛山 対 黒子と火神がいる誠凜の決勝戦の後半戦です。



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ドリブルすると落ちる雷。


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炎が燃えさかるコート。


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そして潜る。


加えて、

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「・・・けど、いいのか? そこ、猛獣危険の立入禁止区域内だが・・・」

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↑猛獣


すごいのはコレが決してイメージ画像ではなく会場にいる全員がこの映像を認識しているという事実だ。


さらに。

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「・・・赤司、ワリー。この先しばらくオレ1対1は控えるわ」

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「頭が冷えたようだね。ならばいい。挽回まで大目に見よう」

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「命拾いしたわねぇホント・・・。あそこでもしムキになってすぐやり返そうとしていたら、
あんたどうなっていたかわかんないわよ」


コロシもあったかもしれなかった模様。

レオ姉の言葉から、過去、洛山ではオヤコロ様の怒りを買った部員が行方不明とか死体になって発見されていたことが想像できる・・・



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赤司様は怒り、

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オネェも怒る。


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「ラクダが言いました。赤司に比べりゃ、よっぽどラクダってね。キタコレ」

ダジャレもいただきました。(ここは名場面)

今週は見応えあったわー。

ちなみに黒バスのアニメが見られる動画サイトをご紹介。

http://roomuu.com/

直リンクしていませんので、コピペして飛んでくださいませ。
ここで検索すると1話から視聴できます。
2期から作画と動画のクオリティが上がってきます。

黒子のバスケってもうバスケしてない気がする・・・


明日からNBAファイナルですね~。
カリーは何点取るでしょうか。





作品のことを知ってからずっと見たかった映画『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち』をやっと見ることができました。
これはDVDを予約して購入いたしました。
1人の登山家を救出するために集結した登山家12人を取材したノンフィクションのロードムービーです。


少し内容を紹介いたしますと・・・

“キラー・マウンテン(死の山)”と呼ばれるアンナプルナ。
世界で最も危険な山として知られ、登山者の5人に2人が命を落としている・・・。

ヒマラヤ山脈のアンナプルナ南壁は、世界で最も危険なルートと言われ、
山頂まで8,000mの道程の中、標高7,500m地点で7キロも続く尾根を横断しなければならない。
2008年5月、スペインのベテラン登山家イナキ・オチョア・デ・オルツァは、
頂上に向かう途上で高山病に襲われるという危機的な状況に陥り、同行者のホリアがSOSを発した。
その報を受けた世界10カ国の12人の登山家たちは、
自らの死をも覚悟するほどの危険な場所への救出活動に出向いたのだった・・・。(DVDパッケージより)


2013年10月にアンナプルナ南壁単独登頂に成功したスイスの登山家ウーリー・ステックは、自らの登山プランを断念してまで参加した。
ほかにも2014年ピオレドール賞審査員に選ばれたロシアの登山家デニス・ウルブコ、
さらには2013年5月にエベレストで亡くなった、ロシアを代表する登山家アレクセイ・ボロトフなど、
数多くの世界的に有名な登山家たちが躊躇なくアンナプルナへ向かったのだ。(Amazonの説明より)




8,000メートル級の山といえば、地球上でも最も過酷な場所のひとつだと思うのですが、そういう極限状態の中にあっても失われない人間性を持つ人間が、この作品に出てきます。
登山家たちは皆、物静かで、いっさい誇示せず、どんな難事もなんでもない素振りで淡々と物事に当たる人たちでした。

「自分が見せ掛けではない真の男だからだ」と話す言葉が、自慢に聞こえずに、素直にすっと入ってくるのは、この登山家が人間というもの、自分というもの、山を含めた自然というものを謙虚な姿勢で知り尽くしているからなのだろうなと思います。

救出に向かった登山家の1人で、遭難したイナキがいる第4キャンプへ辿り着いたウーリーは、普通3、4日掛かるところを1日で到着しています。
しかも彼とイナキは数回しか会っていないのに、駆けつけるのです。(イナキのほうも、数回しか会っていないウーリーのことをきちんと覚えていました)

山をやっている人を少し知っているのですが、彼らは一様に身軽でした。無駄なものを持っていない。物でも、精神面でも。
そして物事の本質をきちんと捉えていて、生きていく上で必要なこと、ものを正確に知っていました。
知恵と知識が驚くほど豊富でした。
なにしろ自然相手ですから、当たり前といえば当たり前なのですが。
皆、本をよく読んでいました。
誰かが救助を求めれば、本当に誰であろうと駆けつけるんですね。

映画に出てくる登山家たちは全員、自分にできることをしただけだと語ります。
「友人が窮地に陥れば、彼を助けるために出来る限りの努力をするだろう」と当たり前のように話したあとで、ただ彼らは英雄のようだった、と、他の登山家たちを褒めるのです。
すると名前を挙げられた登山家たちも「僕は英雄じゃない」と否定し、他の登山家たちこそ英雄だと賞賛するのですね。
世界10カ国から集まった登山家たちは、それぞれの国で、同じように謙虚に語り、相手を尊敬する言葉を発していました。

彼らが語る言葉はどれも素晴らしいものばかりです。

「(自分たちの行動を)美談だとは思わない。そんなつもりで参加した者は1人もいない。状況を打開するため最善の方法を見つけようとしただけだ」

(イナキを三日三晩看病したホリア)
「僕は英雄なんかじゃない。友人と一緒にいただけだ。そうしない奴がいたら最低だと思う」

「ただ助けたかっただけだ。なぜなら   人間だからだ。助け合ってこそ人は生きられる。それだけだ」

「自分はどうやって困難を乗り越えられるか。どうやって途中で引き返さすことなく頂上まで辿り着けるか。どうやって人と繋がれるか。どうやって厳しい局面で親友と親友のままでいられるか」 

鑑賞する前に、アンナプルナについて少し知識を入れておいた方が見やすいと思われますが、とても素晴らしい映画ですので、ぜひご覧になってみてください。


以下は拍手御礼です。
ありがとうございます(*´ω`*)

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すみません、また黒子のバスケです。
当分黒バス強化月間が続くと思われます(;☉ω⊙)
ご不快に思われる方はどうかパスなさってくださいますように(´;ω;`)


黒バスはスポ根バスケマンガなのですが、反面、繊細なサイドストーリーがあるため、読んだり見たりしていて大変切なくなります。
主人公・黒子の中学時代がまぁとにかく切ない。というか辛い。
この中学時代のストーリーがあってこそのメインテーマ「勝利って何ですか」となるので、作者もしっかり描き込んでいるため、鬱感がハンパないです。

中でもほんとに切ないというか可哀相というか哀れというか、今は幸せになれてヨカッタね(´;ω;`)と涙目になるのが青峰と赤司様です。
まず1人目のしくじり先生、青峰の転落人生のキセキをご紹介。

1番上に貼ってあるのが青峰の近影。どうですこの犯罪者臭。こんな悪人面していますが、まだ高1、16歳なんスよ・・・

青峰は192㎝の長身パワーフォワード。桐皇学園高校1年。
オフェンスもディフェンスも超一流のバスケの天才。型に嵌らないストバス仕込みのオフェンスはどんな体勢からもシュートを決める絶対的なエース。恐らく高校No1のPF。
だけで終わればいいのだが、凶悪な外見に比例して、傲慢大爆発のオレ様。「オレに勝てるのはオレだけだ」と言い放ち、部活の練習はサボる、先輩だろうとタメ口、言い争いから殴ることもある。試合も平気で休んだり、勝手に途中から出たりとやりたい放題。注意を受ける度に、「この間の試合は誰のお陰で勝ったんだよ」「オレより点取ってから文句言え」みたいなことを平然と言ってのける。チームプレイを否定し、他人を見下す究極のエゴイスト。
中学時代は主人公・黒子テツヤのチームメイトだったが、高校に入ってからは凶悪なライバルとなり、黒子と、黒子がいる誠凜高校のバスケを全否定している。
帝光中学の「キセキの世代」の1人。そして黒子の光だった。



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喜んでいる笑顔。笑顔でコレだ・・・。子供が見たら泣くレベル。



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怖ぇ。
こんな鬼畜な外見の青峰っちですが、中学の頃は・・・



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キレイ。かわいい。ピュア峰。


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「来たな、テツ」

ああピュア峰・・・(´;ω;`) 青峰は黒子のことをテツと呼ぶ。
あああ可愛い~きれい~。
こんなに爽やかな好青年だったのに、いったい何が(>ω<、)

青峰は外見がヒールに成り果てていますが、本来は仲間思いの明るい性格なのでしたァァ(T.T)
彼は全国屈指の強豪校・帝光中学のバスケ部に1年で1軍入り、レギュラーとなりますぅ(T.T)
練習も熱心にこなし、ひたすらバスケに打ち込む日々を送ります。
ある日、居残り練習している黒子と遭遇。黒子はこのとき3軍。がんばっている黒子の姿に青峰も刺激され、一緒に練習することにしました。
とはいえ黒子の実力のなさは如何ともしがたく、顧問の教師から暗に戦力外通告を受けてしまいます。
黒子っちには小学校で転校したバスケの親友がいて、中学になったら全国大会で試合しようと約束していたのです。その誓いを果たすためがんばっていたのですが、もうムリだと黒子は退部を決意します。
それを引き留め、励ましたのがピュア峰なのでした。


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「諦めなければ必ずできるとは言わねえ。けど、諦めたらなんも残んねぇ」

説得中のピュア峰。熱くてイイ奴。スラダンのファンなんだな。
このとき青峰が言った「チームに必要ない奴なんていねぇよ」という言葉が、この先ずっと黒子を支えていくことになります。反対に青峰は自分のこの言葉を否定することになるのでした・・・

その後、ピュア峰と同じく1年でレギュラー入りした赤司様のアドバイスと必死の努力で1軍入りするのですが、実力が発揮できず2軍に落とされそうになります。
そのとき、コーチに食い下がって説得したのもピュア峰。


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「もう1度アイツを使ってやってください。アイツはいつかオレ達を救ってくれる・・・そんな気がするんだ!」

ここは泣いたよ(´;ω;`) 「いつか」が来ると知っているだけに泣いた。
ピュア峰が説得しているのを黒子は影で聞いています。
それからまたまた赤司様のアドバイスがあり、黒子は1軍に定着、ついに幻のシックスマンとして活躍していきます。
そして黄瀬が入部してきて、赤司様、青峰、紫原、緑間の「キセキの世代」の5人が揃い、黒子を加えた帝光中学は爆勝街道まっしぐらと走ります。

青峰は「アンストッパブルスコアラー」と呼ばれるようになり、帝光中の、というより「キセキの世代」の絶対的エースとして活躍していきます。
黄瀬がバスケを始めたきっかけも、青峰に憧れたからなのです。
そして黒子も青峰のプレイに魅了される1人であり、青峰は黒子の光でした。
ここまではよかった。6人は(赤司様は時々)いつもつるんで、楽しそうで、バスケに全力で取り組む日々を送っていました。


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帝光の光と影と呼ばれた2人は、とても仲がよかった。


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赤司様不参加の下校風景。キセキと黒子。これは黄瀬が黒子っちにちょっかい出そうとして、青峰からドツかれているシーン。ありがとうありがとう。


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試合に勝って喜び合う仲間の元に駆け寄る青峰。
まだ辛うじてチームとしてプレーしていた頃。



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初めて拳を合わせたとき。


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何度も黒子の前に出された拳。2人は幾度となく合わせた。黒子のパスを1番受けていたのが青峰でした。
ピュア峰、かっこいいな(>ω<、)

キセキの5人と黒子は、仲間として同じコートに立ち、充実した日を送っていました。

しかし・・・。

青峰は急激に才能を開花させ、そのプレイは中学レベルを軽く越えていました。
ただでさえ他のキセキの4人が強いのに、頭1つ抜き出た青峰が活躍することで試合はどれも一方的なものになりつつありました。
青峰の強さは相手チームの戦意を根こそぎなぎ倒し、終盤ともなると相手はただ立っているだけの様相を呈してきます。
気がつくと青峰はチームからも孤立していました。孤高の天才ってやつです。
とにかく実力が違いすぎたのでした。
敵味方、周りから浮いた存在になりつつあった青峰は、だんだん無気力になっていきます。
練習すればするほど孤立していく。試合に出れば、丸腰の相手を倒すように勝ってしまう。
試合でライバルたちと競い合うことを心から楽しんでいた青峰でしたが、すでにその競い合いはなくなり、試合をする意義すら見失っていきます。
それなら練習など無意味だ、試合は本気など出さず適当に流せばいいのではないかと考えるようになります。
青峰は繊細すぎて、逆に自分を追い詰めていくことになります。

練習もさぼりがちになってきた青峰を心配した黒子は、何とか青峰の力になろうとします。
「がんばったらがんばったぶんだけ、バスケがつまらなくなる。これからは試合も適当に・・・」と言う青峰を、てめぇナメたことぬかしてんじゃねェ、人バカにすんのもたいがいにしろよ(意訳)と叱り、「それに、青峰くんより凄い人なんて、すぐ現れますよ」と励ますのでした。

黒子の励ましで前向きになるものの、全国大会で戦うのを楽しみにしていたライバルとの試合もあっけなくダブルスコアで勝ってしまいます。
それは自分が強すぎて異物になってしまったと自覚した瞬間であり、味方も含めた周りに対する期待に見切りを付けた瞬間でもありました。
オレに勝てるのはオレだけだと結論づけ(しくじり決定)、試合が終わって拳を向ける黒子を青峰は無視して素通りし、整列します。



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残された黒子の拳。この拳に青峰の拳が合わせられるのは、それから2年を待たなければならないのでした(>ω<、)

こうした青峰の投げやりな変化に周りも戸惑います。
このとき手を差し伸べたのが監督の白金(しろがね)でした。白金は、青峰の才能に気づいており、その才能が開花すれば実力差から孤立することも知っていたと謝ります。知っていながら、その素晴らしい才能が開花した姿を見たかったのだ、と。(なんか激しいデジャブ。タプタプタプタプ)
「だから謝る・・・そして、頼む。その才能を無駄にしないでほしい」

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「え?」
「おまえの悩みはすぐ解決できるものではない。だが、いつか解決できるかもしれん。投げ出すな。諦めなければ、必ずとは言わん。だが、諦めたら何も残らんぞ」
「ちょ・・・今のセリフ」
「うん、パクッた(´ω`)」
「・・・聞いてたってこと」
監督は青峰が黒子を励ましていたことをちゃんと見ていたんですね。
そして、家の事情でキャプテンを辞任した先輩・虹村も、青峰の心情を察して励まします。
優勝を決めても、仲間の輪の中に入ろうとしない青峰に声を掛けます。



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「行けよ。今だけでも、素直に喜んでいいんだぞ?」(声がステキよ? 魅せられてじらされるわよ?)


こうして青峰はなんとか踏みとどまるのですが、現実は情け容赦なく2つの別れを突きつけてきます。
まず虹村先輩が引退します。そして白金監督が病に倒れ、辞任してしまいます。
白金監督は、これからキセキの世代が才能を開花させていくとき、恐らく厨二病を発病まだ10代の幼い精神と
大人並みの才能とのアンバランスさから道を踏み外すのではないかと危惧し、これから慎重に守り育てて行かねばならないと決意した矢先のことでした。
いつも見守ってくれ、理解してくれ、忠告してくれる年上の存在がいなくなったことで、6人は鞘を失った抜き身の刀になってしまいます。

2人がいなくなったことは青峰にも少なからず影響を与え、ほどなくまた部活を休むようになってしまいます。
この頃、キセキの世代たちは青峰を追うようにそれぞれの才能を開花させつつありました。
ただでさえ天才と呼ばれる彼らがもう一段階レベルアップしたのですから、他校との差はますます歴然としてきました。
実力が上がれば上がるほど個人の力で強引にプレイするようになり、青峰に至っては平気で練習を休む勝手な行動に出ていました。

コーチから監督に昇格した真田は、こんな状況に危機感を抱きます。それは前監督・白金が危惧していたことでした。
ある日彼は理事長に呼ばれ、こう命令されます。
「これからキセキの世代5人を必ず試合に出せ。ヒーローの活躍はいい宣伝になる。それに彼らは入部以来、負けなしというじゃないか」と。
帝光は私立なので、子供たちを宣伝材料にしろというのでした。
真田は指導者として子供たちを守ろうとするのですが、一監督が理事長に意見できるわけがありません。真田は学校側の圧力と、指導者という立場との板挟みに苦しむことになります。

日に日にバスケ部はチームという形が失われ、殺伐とした空気が漂い始めます。
そして、その日がやってきます。

それは重い雲が垂れ込んだ、今にも雨が降り出しそうな日でしした。
練習中、青峰が他の部員になぜ何度もオレに抜かれるとキレると、その部員は怯えながら「誰もきみを止められないよ」と力なく笑うのでした。
どうせ叶わないから相手をしてもイミないし。そんなに本気出されてもこっちが困るんだけど。大体、バカみたいに上手いやつに掛かってこられても。みたいな雰囲気を察したのか、青峰は捨て台詞を残して体育館から飛び出して言ってしまいます。

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部員にキレるということは、それまでまだ真剣に練習していたってことですよね。たぶんギリギリの精神状態でがんばっていたのだと思うのですよ。バスケが好きだから。

監督の真田がすぐに後を追います。河川敷で追いつき、「青峰」と声をかけたあと、真田は逡巡します。


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勝手に飛び出したことを不問にするわけにはいかない。が、精神的に不安定な今の青峰を叱り、練習を強要すれば、退部しかねない。
このとき真田の脳裏を理事長の圧力が掠めます。
真田は自身の保身に走るのでした。
真田は青峰にこう言います。これが善後策だと思いながら。

「おまえが嫌なら、練習にはもう来なくてもいい。ただし、試合には出るんだ。出て、勝てば文句は言わん」


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・・・・・・・・・
真田は1番言ってはいけないことを言ってしまいました。
14歳の子供に大人がこんなことを言ってはいけないのだよ。
このときの青峰は本当に可哀相でした。必死で掴んでいた糸が絶たれてしまった。
ここで心が折れてしまったんだろうなぁ。

雨が降りはじめました。黒子が河川敷で青峰の姿を見つけます。黒子も青峰を心配して、後を追って来たのでした。

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「青峰くん、練習に戻りましょう」
「何でだよ」
青峰は立ち上がりながら自嘲するように返してきます。「何で練習なんかすんだよ。練習しなくても、嫌でも勝っちまうのに? 戦意も失せた相手を、これ以上叩きつぶせりゃいいのか」

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黒子は俯いたまま、つぶやくように答えます。「気持ちはわかります」
けど、と言いかけたとき、
「わかる?」酷薄な声が響き、ハッ! と嘲笑に似た息を吐くと「何がわかるってんだよ、教えてくれよ」と振り向いてきました。
「おめえみたいに1人じゃ何もできないヤツに何がわかるってんだよ!」
黒子は必死に己を奮い立たせて答えます。
「僕だって、青峰くんやみんなを羨ましいと思うときはある。けど、出来ないことを嘆いても仕方がない。
だから僕は全力でパスを回すために    」 
「誰に回すんだよ、そのパス」
青峰が容赦なく遮ってきました。

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黒子は言葉が出てきません。青峰は構わず言葉を浴びせます。
「おまえのパスなんかなくてももう、オレは1人でどんな奴にも勝てちまうのに」
2人の胸に、青峰が黒子の拳を無視した試合が甦ります。それは青峰が『オレに勝てるのは、オレだけだ』と言い放った試合でした。
「あんときからオレはおまえのパスをもらってねえ」
青峰の表情は荒んだものから残酷な自嘲へと変貌していきます。

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「ついこの間なのに、もうずい分昔のことみてえだ。
オレはもう、おまえのパスをどうやって取ればいいのか、忘れちまった」

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青峰もまた、黒子に対して言ってはいけないことを言ってしまうのでした。
つまりまたしくじった・・・
青峰はこうして黒子を、そして黒子のバスケを否定し、拒絶したのでした。
監督から突き放され、今度は自分が最も中が良かったチームメイトを突き放す。
負のスパイラルです。

ちなみにこのときの作画が凄くて、青峰が「オレはもうお前のパスを」と喋るとき、片方の瞼が痙攣したみたいに小刻みに震えるんですよね。ブルブル。

実はこのとき、帝光の体育館でとんでもないことが起こっているのでした(´ω`。)


誰も興味ないだろうが続く。(続くのか!)


以下は拍手御礼です。
あざーすっ!!!(>ω<、)

サイド・エフェクト [DVD]サイド・エフェクト
(2014/03/08)
ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ 他

商品詳細を見る


ようやく映画「サイド・エフェクト」をレンタルで見ることができました。
監督はスティーブン・ソダーバーグ。
ソダーバーグがこの作品と「恋するリベラーチェ」を最後に監督業を引退したというので、正座するような気分で鑑賞させていただきました。

感想ですが、精神科医だけは敵に回すのはやめよう、と心に誓いました(T.T)

他の方の感想を読むと、溜飲が下がったと書かれている方がけっこういらっしゃいましたが、私は実にイヤ~な気分になったなっしー。
ジャンルはサイコスリラーで、ストーリーが一転二転していくスリリングな展開に、ぐいぐい引き込まれていきます。
この映画は先入観がないほうが楽しめると思うので、あらすじは書かないでおきますね。
ヒッチコックが好きな方は、トリビュートという意味でも楽しめる作りになっていますよ。

それにしても、面白かったもののスカッとはしなかった・・・
一緒に「謎解きはディナーのあとで」を借りてきてよかったです。
私にはこのくらいがちょうどいいのだと改めて認識しました。
風祭刑事サイコー(´A`。)
こういうのがいいな、平和で。
頭使わなくていいし。

ちなみにサイド・エフェクトは主演がジュード・ロウでした。
相変わらず美しかったです。
ルーニー・マーラもよかったです。
というわけで、サスペンスを楽しみたい方にはおすすめです。