The Holy of Holies

ひたすら自分に優しい日記

バッハ:リトル・バッハ・ブックバッハ:リトル・バッハ・ブック
(2004/11/17)
グールド(グレン)

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最近よく聴いているアルバムです。グールドですね。
グールドのアルバムはたくさん出ていますが、このアルバムはおいしいとこどりというか、とても聴きやすく美しい曲に満ちたアルバムだと思います。
グールド自身が選曲しているのと、ジャケットの10歳のクールドに、なんとも愛着の湧く1枚であります。

グールドのピアノはなんというのか・・・彼のピアノを聴けるのは同じ時代に生きたものの特権のひとつといっていいのではないでしょうか。
音楽にまったくのド素人の私でも、素晴らしいなぁと心底思います。
聴く人を選ぶようですが、ハマると魂の底まで持って行かれる、至福を与えてくれるピアニストです。
どれだけ音楽の、ピアノの素晴らしさを教えてもらったかわからない、私にとってはピアニストの神様。(ちなみにバックハウスとホロヴィッツも神様で、私のトリニティ)

グールドを聴いてみたいけれど何から聴いていいのか悩む、という方は、このアルバムをぜひお聴きになってみてください。
最初のゴールドベルク変奏曲のアリアが、必ず心に響くはず。
そしてゴールドベルク変奏曲のアルバムを聴きたくなるはず。
・・・だと思います(;´Д`)
・・・・・・たぶん。

グールドといえばなかなか愛すべき奇行奇癖の持ち主で、伝説には事欠かない人物ですよね。
たった50年で生涯を閉じていますが、天才とはこういうものなのかなぁと溜め息です。

夏目漱石の『草枕』をこよなく愛したいたそうで、何冊もの翻訳を持っていたとか。
日本人としてとても嬉しいですし、漱石の偉大さを改めて思い知り、そしてますますグールドが好きになりました。(晩年はヤマハのピアノも気に入ってくれたらしい)

グールドの音楽は今、宇宙を旅しています。
ボイジャーのゴールドディスクに彼の『平均律クラヴィーア曲集第2巻 前奏曲とフーガ第1番』が記録されているのでした。
カール・セーガンは粋な選択をしましたね。
ボイジャー1号、2号はともに太陽圏外を出て、地球から1番遠く離れた人工構造物となり、その名前のとおり航海者として冒険を続けている模様。



ところで、音楽で宇宙といえば、これ!↓

惑星惑星
(2007/10/24)
冨田勲

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このアルバムはスペースファンタジーそのものです。
特に『木星』の素晴らしいこと。
ライナーノートがSF小説以上にSFでファンタスティックで、言葉では言い表せない感動を運んでくれます。

このアルバムの世界では『木星』の耳慣れたあのメロディが印象的な役割を与えられています。


そのメロディーは大宇宙共同体の歌であり、宇宙に住む同じ思考を持つ知的生命体にとったの名曲、宇宙賛歌のメロディーである。と同時にこのメロディーは宇宙空間で宇宙船がすれ違うときなどに、お互いが同胞であることを確認しあう、「山」、「川」、などの合言葉的な役割も果たし、あい手から歌でこのメロディーを交信してきたばあいは、デュエットで答えなくてはならない。 (「プラネッツ・ストーリー」より)




そしてこのメロディはオルゴール音としてコクピット内に鳴ります。


このオルゴールは、この大宇宙で正確に出発地点を記憶し、戻ってきたときに再び作動し、出発地点に帰ってきたことを知らせる。 (「プラネッツ・ストーリー」)




『惑星』は宇宙船の打ち上げから始まります。
打ち上げ前の慌ただしいチェックの中、管制官と宇宙飛行士がマイクを通してあのメロディを歌いあいます。
いよいよ打ち上げ。このときの迫がたまらない。
そして宇宙船はワープに次ぐワープを続け、さまざまな星を巡って行きます。
ワープ中、時空のひずみに嵌り、一気にとんでもない空間に飛ばされてしまう。
気がつくとUFOが現れ、擦れ違いざまに交信してきます。「近くにブラックホールがあるから気をつけて」という忠告でした。
礼を言ったあと、宇宙飛行士はふと思いつき、「この歌を知っているか」と木星のあのメロディを歌います。
すると、なんとUFOからも歌声が返ってくるではないですか。
驚きと感動のまま、デュエットでメロディを歌います。
この箇所が本当に胸を打つのであります(TДT)
UFOと別れ、感動の余韻に浸る間もなく、異常事態が宇宙船を襲います。ブラックホールです。
宇宙船は強力な磁場に飲み込まれ、無限の彼方へと疾走していきます。
やがて異次元に放り出されたような奇妙な世界へ辿り着き、再び漆黒の空間へ放り出され、ふと気がつくと遙か彼方の宇宙空間を航行していることに気づくのでした。
その宇宙空間には超新星の爆発にも似た光景が広がっています。
星の残骸である塵とガス。
そのとき、コクピットにオルゴールが響くのでした。
オルゴールが響くのは、出発地点に戻ってきたときたげのはず。
とすれば、ここは地球なのか? いや、地球があった場所なのか?
では太陽系は? この星の残骸は、太陽系の星々の残骸なのか?
しかし答えが得られるはずもなく、オルゴールはある地点で止まってしまうのだった。

というドラマチックなアルバムになっているのでした!
これが1977年に発売されたというから、本当におどろきます。
冨田勲という音楽家のイマジネーション、技術に圧倒されるばかりです。
CDのブックレットには、LP版の解説である映画評論家、故・荻昌弘氏の文章も載せられていて、これが氏の映画解説と同じく、深い考察と、そこから広がる想像力に富んだ素晴らしい文章なのでした。
遺稿であるこの文章が載せてあるところも感動してしまいます。

冨田勲氏の音楽は胸がかきむしられるような印象があり、なんとも耳に残るメロディが多いのですが、この『惑星』の「木星」も同じように忘れられない曲となりました。
きっと作曲者のホルストも感動してくれたと思います。

そこらへんのSF小説よりも、もっと壮大なスケールとドラマを感じる素晴らしいアルバムであります。

というわけで、今日は大好きなCDをご紹介しました!


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