2007
昨夜の木曜時代劇「風の果て」はとてもよかった。
昨夜に限らず毎回見応えがあるのですが、昨夜は特に胸に迫ってきました。
かつての友・市之丞から申し込まれた果たし合いの日の前夜、主人公のもとに青年だったころの自分が現れて、
「貴様とて立派なことは言えまい」
と言葉を投げかけるシーンが心に残る。
そして青年だった自分・上村隼太とともに旧友たち4人が現れるシーンは、どう言葉に表していいのかわからないものが喉にせり上がってきました。
なぜこのドラマが主要人物5人をダブルキャストにしたのか、それは昨夜のこのシーンのためだったのではないかと感じました。
現れた4人の友のうち、一人は自分を裏切り、そして自分が追放したものであり、一人は友を斬り、そのため生ける屍のような人生を送らざるを得なくなり、一人は貧しくともしっかりとした人生を送り、まだ友人であり、そして一人は友に斬られて死んでいった。
しかし目の前に現れているのは、まだ5人が友の間柄であり、何にも汚れておらず、まっすぐで綺麗な目をしていた頃の姿なのですね。
そんな自分が、あるいは友が、「貴様とて立派なことは言えまい」と問いかけてくる。
今の主人公の生き様を質しているようでもあり、貴様の人生はそれはそれで仕方ないではないかと言っているようでもあり、綺麗事だけでは歩いてこられなかった主人公の半生やほかの友の人生、また老いとか人の一生とか、いろいろなことが清濁あわせて喚起される、深く素晴らしいシーンでした。
このときの隼太役の福士誠治くんが凛としてよかったな〜。
友を斬ったがために影のような人生を送ることになった市之丞を演じる遠藤憲一さんがいいです。
この落ちぶれぐあいはぜひ見ておくべきだと思ってしまいます。
主役の佐藤浩市はもちろんすばらしい。この人の感情表現はどうしてこう心をゆさぶるのか。
あと庄六が、この人が涙が出るくらいいい(TДT)
貧しくて内職ばかりしている武士なのですが、5人の中でいちばんまっとうで地に足のついたしっかりした生活者なんですね。
この人が主人公が家老になったとき、祝いにかけつてきて、小さな小さな草鞋を贈るんです。
「祝いの品だ。金がないのでこれを持ってきた」と言って。手作りの草鞋です。「縁起物だぞ」と恥ずかしそうな、でもけっして自分を卑下しない態度で草鞋を贈るんですね。
そうしたら佐藤浩市が、草鞋を手にしながら泣き出すんです。
たった一人になってしまった友からの、手作りの、心のこもった贈り物を手にして、泣いてしまうんですね。
このシーンは本当に感動的でした。
藤沢周平の小説は人の一生の悲しみやおかしみ描き、深く胸を揺さぶってくれますが、このドラマも原作と同じく、本当に深い感動を与えてくれます。
重いドラマですが、そのぶん重厚で見応えがあります。
点と線の50倍は見応えがある。と思った。
いつもいつも偉そうなことばかり並べてどうしようもありませんが、とにかく「風の果て」はよかったな〜ということが書きたかっただけであります。
次週はいよいよ最終回。原作にはないラストになるそうなので楽しみです。
昨夜に限らず毎回見応えがあるのですが、昨夜は特に胸に迫ってきました。
かつての友・市之丞から申し込まれた果たし合いの日の前夜、主人公のもとに青年だったころの自分が現れて、
「貴様とて立派なことは言えまい」
と言葉を投げかけるシーンが心に残る。
そして青年だった自分・上村隼太とともに旧友たち4人が現れるシーンは、どう言葉に表していいのかわからないものが喉にせり上がってきました。
なぜこのドラマが主要人物5人をダブルキャストにしたのか、それは昨夜のこのシーンのためだったのではないかと感じました。
現れた4人の友のうち、一人は自分を裏切り、そして自分が追放したものであり、一人は友を斬り、そのため生ける屍のような人生を送らざるを得なくなり、一人は貧しくともしっかりとした人生を送り、まだ友人であり、そして一人は友に斬られて死んでいった。
しかし目の前に現れているのは、まだ5人が友の間柄であり、何にも汚れておらず、まっすぐで綺麗な目をしていた頃の姿なのですね。
そんな自分が、あるいは友が、「貴様とて立派なことは言えまい」と問いかけてくる。
今の主人公の生き様を質しているようでもあり、貴様の人生はそれはそれで仕方ないではないかと言っているようでもあり、綺麗事だけでは歩いてこられなかった主人公の半生やほかの友の人生、また老いとか人の一生とか、いろいろなことが清濁あわせて喚起される、深く素晴らしいシーンでした。
このときの隼太役の福士誠治くんが凛としてよかったな〜。
友を斬ったがために影のような人生を送ることになった市之丞を演じる遠藤憲一さんがいいです。
この落ちぶれぐあいはぜひ見ておくべきだと思ってしまいます。
主役の佐藤浩市はもちろんすばらしい。この人の感情表現はどうしてこう心をゆさぶるのか。
あと庄六が、この人が涙が出るくらいいい(TДT)
貧しくて内職ばかりしている武士なのですが、5人の中でいちばんまっとうで地に足のついたしっかりした生活者なんですね。
この人が主人公が家老になったとき、祝いにかけつてきて、小さな小さな草鞋を贈るんです。
「祝いの品だ。金がないのでこれを持ってきた」と言って。手作りの草鞋です。「縁起物だぞ」と恥ずかしそうな、でもけっして自分を卑下しない態度で草鞋を贈るんですね。
そうしたら佐藤浩市が、草鞋を手にしながら泣き出すんです。
たった一人になってしまった友からの、手作りの、心のこもった贈り物を手にして、泣いてしまうんですね。
このシーンは本当に感動的でした。
藤沢周平の小説は人の一生の悲しみやおかしみ描き、深く胸を揺さぶってくれますが、このドラマも原作と同じく、本当に深い感動を与えてくれます。
重いドラマですが、そのぶん重厚で見応えがあります。
点と線の50倍は見応えがある。と思った。
いつもいつも偉そうなことばかり並べてどうしようもありませんが、とにかく「風の果て」はよかったな〜ということが書きたかっただけであります。
次週はいよいよ最終回。原作にはないラストになるそうなので楽しみです。




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