The Holy of Holies

ひたすら自分に優しい日記

素晴らしいフィギュアスケーターはたくさんいますが、その中でも帝王と称されるヤグディンは特別な存在なのではないでしょうか。
残念ながら先天性の股関節疾患で、現役が短かったことが悔やまれます。
ライバルだったプルシェンコと、世界を舞台にした一騎打ちを覚えておられる方も多いでしょう。
プルシェンコが皇帝と呼ばれているのに対し、ヤグディンは帝王と呼ばれていました。
北斗の拳ですよね・・・(ヤグディンはラオウとも呼ばれている)


ご存じの方には申し訳ないのですが、少しだけ補足しますと、この2人、ジュニア時代からのリンクメイトだったのであります。
ミーシンという超有名なコーチの門下生でした。(ヤコフのモデルらしい)

2人がジュニアだったころ、ロシアにはエースのウルマノフがいました。
現在、ユリオのモデルとされるリプニツカヤのコーチをしています(´ω`)
ミーシンはもちろんエースであるウルマノフにかかりきり。リレハンメルで金メダルを獲る選手ですから当たり前といえば当たり前。
ウルマノフが引退すると、ヤグディンも練習を見てもらえたみたいですが、年下のプルシェンコがめきめき実力アップしてきて、ミーシンはプルのほうを可愛がるようになります。
ヤグディンはやりたい放題で言うこと聞かない、一方プルは素直な優等生、という理由もあったのかもしれません・・・(。pω-。)
リョーシャ(ヤグの愛称)は面白いわけがなく、ジェーニャ(プル)をいじめながらがんばる。ジャーニャもいじめに耐えながら、もっともっとがんばる。
そして血みどろの戦いが幕を開けるのでした・・・

このジュニアのときから2人のあいだには確執があったようで(そりゃそうだ)、シニアになるとますます2人の実力は拮抗し、相手が大技のジャンプを跳ぶば、こちらも負けじとものにして跳ぶ、みたいな抜きつ抜かれつをくり返し、気がつくと男子フィギュアはこの2人がいつも金銀を独占、ロシアの黄金期となっていました。

ソ連が崩壊してロシアになったばかりの時代、2人が置かれた状況はなかなか激動の時代で、2人とも10代の頃から家族を背負っていたそうです。
スケートに生活がかかる10代の男の子2人、金メダルと銀メダルの差は歴然としていますから、2人のライバル関係はすごかったらしい。
性格も合わなかったとヤグディンがおっしゃっていますから、本当に敵だったんだなと思います・・・
普通は友情が芽生えそうなものですが、だめだったらしい・・・

そして、長野オリンピックで、どうしようもない理由でヤグが風邪をひいて成績が振るわず、怒ったミーシンがキスクラにヤグをおいてけぼりにするという事件が勃発。
ヤグディンは子供のころに両親が離婚、父親が家を出て行っているので、ミーシンに父性を求めていたのでしょうが、その彼から見放されたと感じたらしく、喧嘩別れのようにしてミーシンのもとを離れます。
さらに母国ロシアからも離れ、当時アメリカにいたタラソワのもとへ行ったのでした。

これが大正解で、ヤグディンはタラソワの指導のもと、見事な復活を遂げます。
このときタラソワのアシスタントをしていたのが、のちに語り継がれるSP「ウィンター」を振り付けるモロゾフでした。

タラソワはロシアスケ連の方針に疑問を感じ渡米した反骨の人です。
ヤグディンもまた少なからず疑問を感じていたようです。プログラムも衣装も、すべて上から命じられるままで、当時はそれが当たり前とされてきました。けれど、すべて押しつけは野生児にとって窮屈だったらしい。
ミーシンとも上手くいかず、ロシアの方針とも会わないと感じた彼は、外の世界へ出ることを決意したのですが、もしタラソワのもとへ行くなら一切サポートはしないとロシア側から通告があったそうな。
それでもヤグディンは勝つためになりふりかまわずタラソワの手を取ったのでした。

タラソワはすべてにおいて最高レベルを要求するコーチで、音の拾い方、指先まで厳しく指導することで有名でした。
ヤグディンはといえば、野生動物みたいなヤンチャ坊主でしたから、タラソワも苦労したようで、彼をコーチした4年間はすげー苦労したみたいなことをボヤいています。

鬼軍曹のごとくシゴき、生活面でも口うるさく注意する反面、病気になったら付きっきりで看病するという母親みたいな愛情を示すタラソワは、ヤグディンにとって厳しいけれど、あふれんばかりの愛情も注いでくれる、理想のコーチだったのでしょう。
少なくともミーシンのように傷つけられることないと感じたのではないでしょうか。

このエピソード、そう・・・、ユリオとリリアを彷彿とさせるのは私だけだろうか・・・
もしかするとヤグディンとタラソワのエピソードを参考にしたのかな? と想像しています。そうだったらとても嬉しい(>ω<、)
もうひとつ、10代のころから家計を助けていたみたいなところもユリオを彷彿とさせます・・・
ユリオもお父さんがいないんじゃないかなと想像している。
それはともかく・・・

ロシアでは振り付けでも衣装でも一方的に与えられるものでしたが、タラソワのもとではアシスタントのモロゾフも交えてお互い話しあい、共同作業でプログラムを作り上げていきます。
それはとても新鮮で興奮する作業だったはずです。

ソルトレイクの前年、ことごとくプルシェンコに敗れますが、グランプリファイナル、ユーロでは王座を奪還。
ヤグディンとプルシェンコの戦いは、ついにオリンピックという最高の舞台で決着がつくことになりました。
ジュニア時代も含めて、2人の決着にオリンピックが用意されるあたり、まるでマンガか映画。

で、オリンピックはヤグディンの完全勝利!!!
SPでプルがまさかのミスで4位と出遅れ。
プルは練習のしすぎで脚を痛めていたのですよね・・・
FSでオニの追い上げをしますが、ほぼ完璧に滑りきったヤグディンが念願の金メダルを手にします。
おめでとうおめでとう・゚・(ノω;`)・゚・
ただこのとき、ヤグディンの体は限界だったのであります。
帝王はソルトレイクの翌年、リンクに別れを告げます。

それでは、今も語り継がれるソルトレイクでの伝説の演技を見てみましょう。
SP「ウィンター」は、世界でもっとも短いSPと言われています。
あっという間に終わってしまう、という意味。



ああ、素晴らしい・・・
今の採点方式だとステップなんてLv.1らしいですが、それは今の方式が間違っている。
音楽の表現、シンクロ、音の捉え方。パーフェクト。
バタフライの見事さ。
そして3A。
これは今でも加点がつくジャンプと言われています。
振り付けはモロゾフ。


次にFS「仮面の男」。
振りがナゾですが、それも含めて伝説です。衣装もな。
刈屋アナの神実況も併せてお楽しみください。



ハラショー!!!!!!!!
オーチンハラショー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なにもいうことない。

今は採点基準がまったく変わってしまい、ジャンプ合戦みたいになってしまっていますが、この時代はスケーティングで魅せる選手が評価された、素晴らしい時代だったと思います。
ヤグディンはとても色気のあるスケーティングをします。
それはシナや媚びといった、色っぽい仕草や振りからくるものではなく、存在だったり肉体だったり雰囲気からくる、腕を動かすだけでえもいわれぬ艶が出る、バレエダンサーに通じる色気があったように! 思うのです!!
男の色気ですな!!!
ユーリ!!!だとヴィクトルとは対極にある色気です。
振りまくのではなく、滲みでるもの。
日本だと町田くんの美しさが近いかな・・・

インタビューで「フィギュアスケートはバレエに似ている。演じる人物にいかになりきるか、それが大切だ」みたいなことを語っています。
今でこそスケーターたちが氷の上でさまざまな人物を表現するのが当たり前になっていますが、それはヤグディンとタラソワからはじまったのであります。


なんだか今回は真面目な記事となってしまいました・・・
大変男前なヤグディンですが、数々の伝説を持つ氷上のDQNでもあります。
また彼を慕いすぎる若手の存在を忘れてはなりません。
やはり伝説と若手については書かねば
というわけで、つづく。


以下は拍手御礼でございます。
いつもありがとうございます(´;ω;`)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1月10日 2拍手

1月13日 2拍手

すべて「バナナ」に頂戴しております。
いつも温かなお心遣いをありがとうございます(´;ω;`)
とうぶんフィギュアやユーリ!!!の話題が続くかと思われますが、見捨てずおつき合いいただけますとうれしいです。
ユーリ!!!、終わっちゃったからロスを埋めるために過剰に情報やら二次やらを摂取しようとするので、余計ユーリ!!!やスケート漬けになるという悪循環に陥っています・・・
そのうちアイスショーのチケットを取りまくりそうで恐いです・・・


以下は頂戴したコメントへの御礼でございます。

りくこ様
福岡、お疲れ様でございました!
刀ステの長谷部役の方も行かれたそうで、お会いになりましたでしょうか。まんばちゃんと小夜ちゃん役の方三名で訪れたとか。
長谷部は迫力ある刀身みたいですね。さすが国宝・・・
次郎ちゃんにも会ってこられたとは、羨ましい限りです。
私は相変わらずユーリ!!!です。
アニメージュ買っちゃった・・・。まさかこの年で買うことになろうとは・・・
人生何が起こるかわかりません。
そしてサンクトペテルブルクへ無性に旅行したくなっています・・・
現住所より寒い土地へ行ってどうするのだ私よ・・・
連隊戦はいかがですか。無事、大包平をお迎えしていますように。
ではではʕ•ᴥ•ʔ


拍手をありがとうございました。
心より御礼申し上げます。

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