The Holy of Holies

ひたすら自分に優しい日記

先日、最終回を迎えた「ユーリ!!! on ICE」についての感想と妄言です。
毎度すみません・・・


以下、ネタバレ全開で語りますので、ご了承くださいませ。
そしてまた異様に長いです。
お時間のあるときにでも軽く読み流していただければ幸いであります。



2人はどうなったかというと、勇利は現役続行、ヴィクトルは現役復帰して、そのまま勇利のコーチも続けるという2足草鞋を履くことに。
そして2人はサンクトで練習しているらしい。というところでThe End。
幸せそうでヨカッタ・・・(>ω<、)

グランプリファイナルの順位は、金メダルがユリオ。(ユーリのこと。勇利の姉、真利姉ちゃんが『ユーリ』が2人で紛らわしいから「あんたはユリオ」と命名した。以来、ユリオと呼ばれることに)
勇利は銀メダルでした。点差はわずかに、0.12。
勇利はFSでなんと世界最高点をたたき出したのでした。
ユリオはFSの得点こそ勇利に追いつきませんでしたが、SPでの世界最高得点がものをいい、合計でなんとか逃げ切ってシニアデビューでグランプリファイナルを制したのでした。おめおめ。
最終回はヴィクトルと勇利の物語であると同時に、ユリオの物語でもありました。

このユーリ!!! on ICEという作品は、画面に映っていないところでいくつもの物語があって、川の表面の流れを見せておいて、底では別の流れがあって、今河口で見ている流れは、上流でこういう事実があったから、今の流れになったんですよということを、時間軸を巧みに操作して「そうだったのか!」と理解させ、上流も下流も、水面も底流も、最後は大きな奔流となって海へ流れ込む! というストーリーでした。
実は過去にこんなことがあって、それでこうなったんだよという演出がとても見事だった。
回が終盤になってから、次々といろいろなことが明らかになっていって、最初から見直したとき、まったく別の側面が見えてくる構成になっています。
1回目から隙なく巧みに複線が張られている構成にオーチンハラショーとしか言葉がない。

最終回はユリオの物語でもあったことを言葉で説明せず、あくまで脇役として動かしながら、見ている側に「これってユリオが主人公でもあるのか!」とわからせる演出がまぁ素晴らしかったです。

前夜、勇利はヴィクトルにコーチ解任を伝えます。
ヴィクトル泣く。(私の)世界で1番綺麗な涙だったよ・・・!!
コーチ解任とともに、自分は引退する、でもヴィクトルには現役復帰してほしいと伝える勇利。
ヴィクトル泣きながら、おこ。勇利に辞めてほしくない。
結局、ファイナルが終わってから結論を出そうと持ち越します。ま、痴話喧嘩でした・・・

ヴィクトルは2度も自分の世界記録が破られたわけです。しかも自分の振り付け、しかもしかも1人は弟子。
そして、昨シーズンまで滑っていたライバルたち、また今年出てきた若いスケーターたちの演技に、新しい感動を覚えます。感動は風となってヴィクトルの体を吹きぬけ、復帰へと心を動かします。
何より勇利が復帰を望んでいる。
自分が復帰したら、勇利も現役を続けるかもしれない、と考え、FSで最高得点を出した直後のキスクラで、ヴィクトルは勇利に復帰を告げる。
でも勇利は引退を翻さない。
そこでヴィクトルは、勇利にもっとも影響を与える選手、ユリオを動かす。

ヴィクトルは最終滑走者であるユリオたちを演技直前につかまえ、自分の現役復帰を伝えます。
コーチのヤコフが「これから演技だぞ!」と追い払おうとするのも無視して、現役復帰を伝えるのでした。
これはヤコフに言うふりをして、ユリオに聞かせているんですよね~。
ユリオに勇利を現役につなぎ止めてもらうための行動だったんじゃないかと解釈しているのですが、違っていたら申し訳ありません・・・

復帰ということはコーチを辞めるということであり、コーチを辞めるということは勇利が引退することである、と即座に察するユリオ。
そしてヴィクトルはユリオを抱きしめて、なにごとかを言う。これは何を言ったのかナゾ。

たぶん、「勇利は引退しようとしている。自分の現役復帰でも引退を撤回しなかった。もしこのまま勇利が金メダルを獲ったら、彼は本当に辞めてしまうだろう。勇利を引き留めるには、ユリオが金メダルを獲るしかないんだ」みたいなことを言ったのではないかと想像しています。
この時点でユリオ以外、全員演技を終えており、勇利がぶっちぎりの1位。
ユリオは険しい顔でリンクに降ります。
ここからユリオの鬼気迫る魂のFSがはじまるのでした。

ユリオは中身がヤンキーで世界中を敵に回して戦っている雰囲気を漂わせているのですが、まだ15歳の少年なんですよね。
家庭が裕福ではなく、幼いころからスケートで国から援助を受けているユリオが家を支えてきたらしい。
ほんとに周りの人間すべてがライバルだったんだろう。
ユリオが15歳の少年に戻れるのは、大好きな爺ちゃんの前だけ。
友達は今まで1人もいなかった。(が、最近はじめて友達ができた。おめおめ)
憧れの存在で、コーチになってほしかったヴィクトルは、シニアデビューしたら自分のもとへおいでと言ったのに、さっさと日本の家畜のコーチになってしまった。
勇利は何でも持っている。温かな家族、知人、恵まれた環境。そしてヴィクトル。
それでもヤコフと、新しいコーチ、リリアのもとで必死にがんばってきた。
華奢な体にたくさんのものを背負い、懸命に頑張ってきた少年なのでした。

ユリオはてっきり勇利に勝つために滑ると思っていたら、なんと引退させないために滑ったんですよねぇ。
初めて会ったときの言葉「ユーリは2人もいらない。才能のないヤツはさっさと引退しろバァァァカ!!」は、「おまえにはすごい才能があるのに、こんなところで泣いてんじゃねぇぞバァァァカ!!」という励ましだった。
実は昨年のファイナルに勇利の演技を見ていて、「すごいな」と感動していたのです。

俺はどうでもいいのか、金メダル獲ったら、ヴィクトルの点数超えたらそれで終わりかよ、俺は無視かよ。
引退したら一生後悔させてやるバァカと、ほとんど勇利に見せるために滑ったてのであります。

ユリオはありったけの力でFSを滑りました。
失敗してもすぐに立ち上がり、難しいジャンプ、ステップに果敢に挑み続けます。
持ちうる力の限りを尽くして滑る演技は、見ている者の魂を揺さぶり、力を与えます。
15歳の少年が自分のすべてを賭けて滑る姿は、観客、選手、TVの向こうの人間の胸を打ち、誰よりも勇利の魂を揺さぶります。
引退を決めていた勇利を、ふたたびリンクへ戻し、競い合い勝ちたいと思わせたのです。

ユリオはミスはあったものの、誰よりも観客を熱狂させる演技をしました。
そして金メダルをつかみ取ったのでした。
人の何倍も努力して、家族を背負い、勝つためならなんでもやると貪欲になりふり構わず勝ち上がってきました。でもシニアでは1度も勝てていない。
それがこのファイナルFSで、強くなったのは周りの人たちの支えがあったからだと気がつき、他人を打ち負かすためではなく、勝生勇利という人間のために滑ったとき、初めてシニアで優勝できた。
もちろん勇利のためだけに滑ったわけではないのですが、それでも自分が精一杯演技することが勇利をつなぎ止めることになると理解して、全力を出したわけですね。

勇利の演技ももちろんすばらしかったのですが、ファイナルはユリオのためのファイナルだったな・・・
爺ちゃんがTVでユリオを応援しながら、「強くなったな、ユーラチカ」とつぶやくシーンは涙が出てしまった(´;ω;`)
(ユーラチカとはユーリの愛称で、とても親しい間柄での呼び名)

ヴィクトルではなく、ユリオが勇利をフィギュアスケートにつなぎ止めたという、胸熱の展開が待っていたとは。
ユリオはシニアデビューでファイナル優勝すると宣言して、実現したのですからスゲェのひと言です。
少年漫画の主人公みたい。
ユリオは本編の主人公だったと改めて認識しました。


さて、2人の「ユーリ」が滑ったSP、「愛について~Eros~」と「愛について~Agape~」。
エロスとアガペーはギリシア語です。どちらも新約聖書に出てくる言葉です。

新約聖書を記した古代ギリシア語には、愛という言葉が4つあります。
すなわちストルゲー(Storge)、エロス(Eros)、フィリア(Philia)、アガペー(Agape)。
ヴィクトルも説明していたように、エロスは性的な愛、アガペーは無償の愛。
残る2つのうちストルゲーは家族の愛、そしてフィリアは簡単に訳すと友愛。

曾野綾子はフィリアのことを次のように書いています。

これは愛と訳されているギリシア語のなかで最も一般的で美しい言葉です。お互いが好意を感じるという意味です。私は、好意の還流が成り立ちうる関係と言っています。(『いま聖書を学ぶ』)



ユーリ!!!のテーマにひとつに「愛」があるそうです。
とするならば、ヴィクトルと勇利のあいだに流れたものは、このフィリアという愛が1番近いんじゃないかなと思えます。

アガペーはどちらかというと献身的な側面がありますが、フィリアはお互いのあいだに流れるものという印象があります。
ある人に好意を持つ。この人と仲良くなりたいな、好きになるだろうなという予感を持つ。
それは相手も自分に対して好意を抱いてくれているから、予感という形になる。
相手の笑顔に、ああ、この人はいい人だな、素敵な方だなと感じ、こちらも笑顔を返すと、相手はとても嬉しそうな顔になり、会話がはじまる・・・といったような。
曾野綾子の言葉を借りるなら、ここに好意の還流が起きるわけです。

勇利が酔っぱらっていたとはいえ、生まれたての子犬のような、純粋な好意を剥き出しにして「コーチになってください、ビーマイコーチ、ヴィクト~ル!!」と抱きついたとき、たぶんヴィクトルは勇利に対して激しい愛情が突き上げてきたんじゃないかな。
愛情と呼ぶにはまだ不確かなものだったかもしれないけれど、勇利が自分の「離れずにそばにいて」の完コピした動画を見たとき、迷わず勇利のもとへ飛んで行くのです。
「好ましい誰かを欲すること、自分のためでなく彼のために、出来る限りそういった行為を彼のためにしたいと思うこと。」
アリストテレスが示すところのフィリアの行為そのもののように。

はじめはヴィクトルの一方的な行動だと思われていたものが、まず勇利の言葉があって、ヴィクトルが応えて、そしていつしか2人のあいだに感情が還流し、離れがたい絆となる。
勇利が「敢えてそれを愛と呼ぶ」と語ったように、恋人同士のように好きとか嫌いとは別の、親友同士に流れるようなもので、たとえ恋人や妻とか夫でも入り込めない結びつきのようなものなんじゃないかな~と妄想しているわけです。

この2人はけっして一方的ではなくて、愛し、愛されていることがわかるところがいい(´;ω;`)
相手に触れるよろこび、触れられるよろこびが描かれているところがたまらなく好きです。
お互いが好きだという思いが、それこそ還流している。
勇利はヴィクトルのことを思って、引退してまで現役復帰させようとした。自分が選手でいる限りヴィクトルはコーチでいるだろうから。
ヴィクトルは勇利のために何をしてあげられるだろうと、現役まで引退した。コーチとしてもっともっと力になろうとして、勇利が引退するのはもっと先だろうと考えていた。
相手のことを思うが故のすれ違いが、たまらない・・・。O.ヘンリーの「賢者の贈り物」みたい。

「愛について」という曲は何パターンかある、とヴィクトルが言っていたので、もし2期があるとして、それが来シーズンのストーリーだったら、「愛について~フィリア~」と「愛について~ストルゲー~」を勇利とユリオが滑る、みたいな展開にならんかなーと密かに願っています。
フィリアは勇利で、ストルゲーはユリオでオナシャス。

ラストのエキシで、勇利に頬を撫でられるヴィクトルの幸せそうな表情と、それを見た勇利の満ち足りた表情を何度見返したかわからない。
2期ないかなー。
円盤しっかり予約したし、少しは2期へ協力できたかな・・・
ヴィクトル・2期フォロフが見たいのだ、パジャールスタ!!!!

というわけで、長くなりましたが感想でした。
次はスクショで語ります。もう止まらない(´;ω;`) 玉も集めなきゃならないのに。
最終回、よかったです!

今日はイブですね。
どうか素敵なクリスマスをお過ごしください


以下は拍手御礼でございます。
ありがとうございます(´;ω;`)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
12月23日 4拍手

12月24日 1拍手

「楽しくて綺麗でした」に2拍手、「真田丸最終回」に2拍手、「ハピパ」に1はくしゅを頂戴いたしました。

真剣乱舞祭、楽しすぎました。夢のような舞台でした。
来年は伽羅ちゃんたちも加わって開催してくれないかなと早くも来たいしています。

真田丸は、最後なんでもかんでも大蔵卿のせいにしてしまったのが惜しかったです。
あとやっぱり家康との一騎打ちはイラネ。
佐助に信繁が自分の首を持って逃げろと命じていたと教えてもらいました。
信繁の討ち死にが伝われば、敵味方どちらにとっても豊臣側の敗北が濃厚になるから、死んだことを隠すために佐助に自分の首を託した、と。
なぜこのエピソードを削ったのか残念でなりません(´;ω;`) 惜しいなぁ・・・
とはいえ久しぶりに面白い大河でした。昌幸パパ、よかったですね。

ハイネルも22歳ですか・・・
カナダで優勝したりと、いい1年だったんじゃないかな。
なにしろグーとずっと一緒にいられたわけですしね。
そんなことを考えるイブでございます。
一緒にハイネルのお誕生日をお祝いできて嬉しい限りです(‌*´꒳`*)


皆様、ありがとうございました!
ここからは頂戴してコメントへの御礼でございます。


りくこ様
そうなのです、真剣乱舞祭に行ってまいりました。
三条と新選組が一堂に会した舞台は、それはもう華やか・・・
石切丸の機動が高すぎて、びっくりです・・・
次の舞台では伽羅ちゃんがアイドルになって歌った踊ることになるのですが、どうなることやら。
馴れあうのか、馴れあわないのか。
チケット争奪戦がすごそうですね。
お仕事、今頃大変を極めているかと推察しますが、お体くれぐれもご自愛くださいませ。
倒れないか心配です・・・
玉集めはいかがですか。私は早くもヤバいです・・・
大包平までの道は果てしなく遠いです・・・


改めまして、拍手とコメント、とても嬉しかったです。
まるでクリスマスプレゼントのようでした
心より御礼申し上げます。

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