The Holy of Holies

ひたすら自分に優しい日記

企画展「刀剣と武士の美の世界」
甲州市 10月3日~24日 特別展示10月25日
ううーむ。敵に塩を送っている気がする・・・(わし越後なもので、甲州って武田なのよね)







日本映画史に残る、いや世界映画史に残る大傑作、「七人の侍」を見ました。
この映画を見るのは何度目でしょうか。
たぶん7、8回は軽く見ていると思います。
最近、例の刀剣ゲームにハマったら、無性に見たくなってしまったのでした。

というわけで、「七人の侍」への思いをブチまけることにいたしました。
誰も興味ないと思うので、最初に謝っておきます。すみません・・・・゚・(ノω;`)・゚・

で、「七人の侍」は何度見ても面白かったです。
いい映画というのは何度も見たくなるし、見るたびに新しい発見があるし、お気に入りのシーンと再会するときは至福のひとときとなりますね。
私はこの「七人の侍」が邦画では1番好きです。現時点では( ✧Д✧)

今回、改めて見て感じたことは、すべてのシーンが完璧で、絵になっているということです。
そして一切ムダがない。ムダがないから飽きない。上映時間の3時間があっという間に過ぎるのであります。
それは演技でも同じで、侍たちの立つ位置、ちょっとした仕草、すべてに意味があり理由があり、過剰なものをそぎ落としているため、いちいち絵になっていて恰好がいい。
これは黒澤監督以下脚本陣がキャラクターを激しく作り込んでいたそうで、こういうときこのキャラクターだったらどう動く、どう返す等、すべて決まっていたのだろうなと思います。

見るたびに驚くのはカメラワークです。あと編集でしょうか。
クライマックスの雨の決戦シーンは何度見返しているかわかりません。
特に、野武士が落馬するシーン。
菊千代に斬られ、勘兵衛に弓で射られて落馬するシーンの見事なこと。

あと今回すげえなと思ったのが、野武士の皆さまの手綱さばきです。
ここ数年、ぬるい時代劇(失礼)に目が慣れてしまったせいか、野武士が馬で疾走するシーンのスピード感、迫力に圧倒されました。
遠くの方から響いてくるかすかな蹄の音に気づいて、「来たぞ」と空気が張り詰める。
そしてどんどん蹄の音が大きくなって、大地を揺るがして疾走してくる10騎以上の野武士の集団が現れる。
これを正面から撮り、横から撮り、凄まじいスピード感を体感させるシーンとして作ってあって、その蹄の音といい、片手で手綱を取って疾走する姿といい、「こんなの初めてッ!」と言いたくなるくらい、感動を新にしました。
最近でいうと相馬野馬追に近い迫力を感じた次第。
またお馬さんたちが言うことをよく聞いていて、よくこんなシーン撮れたなと不思議です。

今回はあるシーンのために見まして、それは雨のクライマックス。決戦が始まる前、菊千代が刀を次々と辻の盛土に刺していくシーンです。

七郎次「菊千代、どうするんだそれを」
菊千代「一本の刀じゃ五人と斬れん」
七郎次「(わかってるじゃないかと、フッと笑う)」

ここがリアルなザ・合戦といった感じで、大好きなシーンです。
これが合戦での正しい刀の使い方。
斬り合っても刃こぼれしないのが名刀のひとつの条件ですが、実際合戦で敵を倒し、勝敗をつけ、歴史を作ってきたのはこういった名も無き、使い捨てられた刀の数々にほかならないとしみじみしました。

菊千代は次々と野武士を叩き斬り、刀をだめにしては刺してある新しい刀を引き抜いて敵の元へと向かうのですが、ここは息をするのも忘れるくらい見入ってしまいます。

あと辻に上がって刀を土に刺し、弓矢をつがえて野武士を射殺す勘兵衛の格好いいことといったら、あーた。
このシーン、引いて撮っていて、しかも勘兵衛は背中を向けているのですね。
この背中が、あーた、もう恰好いいとはこのことと言いたくなるくらい、惚れ惚れします。
勘兵衛が弓を射る。
騎馬が駆け抜けていく。カメラは騎馬の下半分を横から撮っています。
すると駆け抜けていく脚の向こうに、どうっと野武士が落馬する。
駆け抜けるの脚の間から、野武士の体に矢が刺さっているのが見える。
勘兵衛がまた矢を放つ。
疾走する騎馬隊から一人がまた激しい音を立てて落馬する。
というシーンの躍動感は、何度見ても血湧き肉躍ります。

好きなシーンついでに、最初のほうに二つほどございます。
まず侍集めのオーディションシーンですね。
勘兵衛は、棒を上段に構えた勝志郎を戸口の影に立たせて、入ってきた侍に不意打ちしろと命じます。
使い手ならば打たれはしないというわけです。
勘兵衛が「これは」と見込んだ五郎兵衛が戸口へ来ます。
五郎兵衛、それまでにこにこしていましたが、一瞬だけ真顔になり、部屋の奥に座って様子をうかがっている勘兵衛を見つけると、
「はははっ、ご冗談を」
と破顔一笑。
勘兵衛、我が意を得たりと膝をポンと叩く。
というシーンを何度再生したかわからない。
この「ご冗談を」がたまらなくいいのですよ・・・

あと勘兵衛が古女房と呼ぶ元部下・七郎次を見つけて、野武士退治に誘うシーン。
「実はな、金にも出世にもならぬ難しい戦があるんだが、ついてくるか」
「はい」
即答。
この即答がイイ!!
「今度こそ死ぬかもしれんぞ」
七郎次、もはや前から死ぬ覚悟くらいできているとでもいいたげな、凄味すら垣間見える不敵な笑みをたたえて、にこぉ(´ω`)と笑うのであります。
この主従の繋がりも小気味よく、大変いい。

あとなんといっても冒頭のシーンです。
村の長老・儀作の運命のひとこと。
「さむれえ、雇うだ」
こーれーが痺れまくりです。

侍が揃うまでの前半は面白くないという声もあるみたいですが、あのリアルなお百姓たちの姿、メインキャラの描き分け方、悲哀、弱者のずるさ、集団を撮るカメラワークなどなど、実に見事なのであります。

あと久蔵はたまらないですね。何から何まで素晴らしい。

久しぶりに見て、やっぱり黒澤明はいいな~とか、時代物のアクションはいいな~とか、とても満ち足りた気分になりました。

もしまだ「七人の侍」を見ておられない方がいらっしゃったら、ぜひ見てください。
この作品を見た3時間は、人生の黄金の3時間になると思うから。


以下は拍手御礼です。
ありがとうございます(*´ω`*)

 
 
 
 
 
10月6日
「『刀剣と武士の…』」の記事に1拍手頂戴いたしました。
コメントも頂戴しておりますので、御礼はそちらに。

というわけで、御礼でございます。

なつみ様
いつもお心遣いをありがとうございます。
この展示、おっしゃるとおり目的が清々しいほどあからさまで、
「よきかなよきかな」と笑いたくなります。
こちらからですと山梨は案外遠く、1泊したくなるほどです。
もう少し実物の展示があればいいのですが・・・
もし出陣しましたら、UPいたしますね。
日本シリーズでわがスワローズと相まみえることを願っています!

なつみさん、本当にありがとうございました。
心から御礼申し上げます(T.T)

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