The Holy of Holies

ひたすら自分に優しい日記

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劇場版『屍者の帝国』を見てまいりました!
面白かった!
というわけで感想などダラダラ語りたいと思います。
ネタバレになるかもしれませんので、どうかお許し下さい。


まず屍者の動きが面白かった。
動画の人がすごいのでしょうね。実に細かないい演技していました。

屍者の動きは気持ち悪かったです。生理的嫌悪感を感じてしまった。
いかにも頭が重そうに歩いているんですよね。
あの動きを見ながら、恐らく意識がなかったら、ああいう頭がグラグラと揺れる歩き方をするだろうなと思いました。
部位の中でも3番目に重い頭部を(胴体、脚の次)細い首が支えているという動きがリアルでした(T.T)
なんでもモーションキャプチャーだとか。す、すごいですね。

絵も綺麗で、動きにアニメ特有のわざとらしさがなくて、実写映画を見ているようでした。
だから余計、屍者の動きが生えて、生者と屍者のコントラストがはっきり見えたのでしよう。

キャラクターはすべてよかったですが、ハダリーが特に美しかった・・・
強くて、聡明で、背負った運命すら美しい。

声優陣の演技も素晴らしくて、主役二人は本当に際立っていました。
特にワトソンの細谷さんは、作品に21グラムの魂を吹き込んでいました。
フライデーへ思いの丈をぶつけるところなんて、その切なさ、やるせなさに涙が出そうになった。

音楽もよかったです。
よく音楽がやたら前に出る作品がありますが、今作は画面と一体化して、物語を形成していたように感じます。
盛り上げるところは感情をゆさぶり、感動と衝撃が倍率ドン、さらに倍。
あとは本当に映像に溶け込んでいた。そして美しい旋律の記憶だけが残る。
1番美しかったのはオルゴールの音楽でしょうか。
その美しいオルゴールが流れるシーンが、1番恐ろしかった。
原作にはないシーンだったので、悲鳴を上げそうになりました。
二つあったのですが、両方とも「ギャアアアアア~~~ッ!!!」と楳図かずお顔になりました(´;ω;`)

EDロールに流れるEGOISTの主題歌はカタルシスの涙を誘います。
ただただ切なくて、美しいため息のようであります。
あの曲はよかったな~。


さて、ストーリーはと申しますと、原作をかなり変えてありまして、冒険譚がけっこうあっさりしていました。
原作を大胆にカットしてありましたが、その内容を凄まじく美麗な背景が語っていました。
あの背景は見事だった・・・。ずっと見ていたいくらいでした。
あれは背景というより、ひとつの芸術作品です。

冒険がコンパクトにまとめられているぶん、原作にはないフライデーへのワトソンの思いというものを映画では作り出し、そこに焦点を当てているストーリーが展開していきます。
ヴィクターの手記を巡る冒険などと謳われていますが、ノンノンノン、自分を残して夭折したフライデーを甦らそうとするワトソンの物語なのであります。
ですから原作とはスタート地点からして違うのですねん。

前の記事には書かなかったのですが、原作にエピローグⅡというラストのラストを飾る文章がありまして、恐らくここだけが円城塔自身の文章なのではないかと思います。
それまでの本編は伊藤計劃の文体、文章を意識しながら書いていたように感じます。
それが最後の最後に、自分の文体で書いているわけですね。たぶん。
つまり作者の思いの丈が集約されているのではと勝手に想像するのであります。
少し長いですけど引用。

 ワトソン博士。
 ぼくにはまだ、あなたに言い残していることがたくさんある。このぼくを物語として、物語を通じて生み出したのはあなただ。今ぼくは、物質化した情報としてここにある。ぼくが今こうして存在するのは、あなたのおかげだ。ほんの三年に満たない旅にすぎなかったが、かけがえのない、得がたい日々をあなたと過ごした。その旅がぼくをこうして形作った。あなたの物語をつなぐ手伝いを上手くできたか甚だ心許ないが、収支はまだ先のこととしてもらえればありがたい。
 せめてただほんの一言を、あなたに聞いてもらいたい。
(中略)
 叶うのならば、この言葉が物質化して、あなたの残した物語に新たな生命をもたらしますよう。



私はこの文章の「ほんの三年に満たない」のところでどうしても泣く。何度読んでも泣く(´;ω;`)
この三年に満たない日々は、作家2人が友人として過ごした日々と比例する。
数字に換算すれば短い時間なのでしょうが、たった1人との出会いが人生を変えることがあるように、過ごした時間は短くとも、それがたとえそれほど親しくなかった間柄だとしても、忘れられない時間になることもある。

作家が、旅立ってしまった友人のプロットに21グラムの魂を吹き込んで小説にしたように、映画はそのことをストーリーの軸に置いて作ったのですねえ。
伊藤計劃に捧げる作品として、作ったのでしょうねえ。

原作はラストに感情が吹き出しますが、映画はその感情を前面に広げて、テーマにしてしまった。
ですからヴィクターの手記を追う理由が原作と映画ではまったく違ってきます。
ワトソンとフライデーの2人が切なくて、やるせなくて、涙が出てくる。

激しくネタバレとなりますが、ラスト、ワトソンが自ら霊素をインストールましたが、原作でXと自分自身を守るため自らXを取り込んだのと同じ理由で、結晶化した手記(映画でのX)を、ショッキングで劇的な方法で取り込んだということでしょうか。
それと、そこにフライデーとの約束が加味されたと。
原作は「魂を感じるか」という実験をワトソンは自ら試すこととなりましたが、映画ではフライデーとワトソンそれぞれが試すことになっていましたね。
あの万年筆のシーン(2人だけにわかるサイン)は痛々しくて、残酷で、でも感動的でした。
原作で、記憶は再生されるかどうかわからないといった疑問に対する答えが映画にあった気がします。
結局、記憶は2人とも再生されず、ただの生ける屍者として別の人生を歩き始める。
そこに、2人の過去を知る人々が2人を見守っている。
この見守っている人々の存在が、すべての答えなのかもしれません。
たとえ記憶がなくなっても、まったく別の人間になっても、あなた(たち)が生きていてくれてよかった。
あなたはりっぱにやってのけた。
そんなふうに感じました。
見守っているのは映画を見ている私たち自身でもあるんですよね。

最後の最後、エンドクレジットのあとに映るシーンは、原作を読んだ人間なら、ぜひ見てみたい! と思うシーンで、明るい希望みたいなものも感じられて、救われた気分でした。

というわけで、原作の映画化というより、原作に流れている思いの映画化といったほうが合っているような作品でした。
見ることができてよかったです。

パンフはパスしたところ、あとから公式ツイッターで情報を見て買うことを決意。
redjuiceさんのフライデーが美しすぎる・・・
redjuiceさん、大好きなのです。

皆さまもよろしければ。
面白くて、切なさに涙する映画です。

『虐殺器官』、無事公開されることを全力で祈っています。


以下は拍手御礼です。
拍手をいただけて、本当に嬉しいです(T.T)

 
 
 
 
 
10月2日
「優勝~~!!」の記事に1拍手

10月3日
「ふおっ?」の記事に2拍手

以上、3拍手を頂戴いたしました。

死んだふりをする奥様って絶対鶴丸ですよね!
今日一日この記事を思い出しては笑いをこらえるのに必死でした。
こんなことが日常に行われている本丸・・・
本当に楽しいですな!
鶴丸がいるといないとではかなり違いますね。
鶴丸って破壊力あるんだ・・・
なんて思いました。幸せ。

拍手、とても嬉しかったです。
ありがとうございました(*´ω`*)


ここからはコメントへの御礼でございます。

まつやま様
ヤクルト、なんとか優勝しました。
まつやまさんも昨日の試合をご覧になっておられたとか。
まことにヤクルトらしい試合で・・・
8回でなぜ同点にされる・・・
しかし、「まぁ仕方ないよね打たれたから」と、ゆるく受けいれるのがヤクルトファン(T.T)
さて、無敵のホークスと日本シリーズで戦うことができるでしょうか!
ところで能美・・・そうなんですよエロいんですよまいっちゃいますよ。
あの瞬間、よからぬ変態妄想をかき立てるとは・・・恐ろしい虎(こ)!
ホークスがクライマックスシリーズを制して日本シリーズに進まれることを応援しております!


かなぎ様
ああああ、お忙しいのにありがとうございます~~(´;д;`)
しかもどうでもいい記事に~~~(>ω<、)
本丸は毎日が修学旅行みたいですよね。
出陣するための本丸とはわかっているのですが、
どうもみんなで楽しくワイワイしている想像ばかりしてしまいます。
かなぎさんの本丸は優雅というか雅な雰囲気なのでは・・・
どこかから楽の音などが聞こえていそうです。
またとうらぶ萌えメールなど送らせてくださいませ(๑´ㅂ`๑)

お二人とも、いつも温かなお心遣いをありがとうございます。
心より御礼申し上げます。

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