The Holy of Holies

ひたすら自分に優しい日記

富士川の戦いの回でしたが、この回は伊藤忠清の回だったのではないでしょうか。
ラスト5分過ぎで全部持っていった感じです。
忠清の前に富士川の戦いや源氏方などを・・・

源氏があちらこちらで挙兵を始めました。
頼朝がいいですね。
凛々しさに冷徹さが加えられようとしていて、これから非情さを併せ持つ政治家へと変貌する片鱗が見えていた気がします。
何かが憑いているみたいでした。(もちろんいい意味で)

次々と集まってきた板東武者たちもよかったです。
気骨の武士といった雰囲気がビシビシ出ていて、同族会社の平家とはまったく違った集団になっていましたね。
ここらへんは会社経営と似ているなぁ、なんて思いました。
しかし源氏の武将たちはさり気に豪華ですね。
突然、高杉亘が出てきたときは驚きました。(ちなみにわたくし「みをつくし料理帖」の又次をこの人に演じてほしい…)
そして武田信義を演じていたのが永澤俊矢だったとは、始め気がつきませんでした。
あの顔の輪郭に白いたてがみを生やしていたヒトですよね?
うう~む。もはや仮装の域だったのでは・・・
NHKはたまにこういった俳優の無駄遣いをしますよね(T.T)

梶原景時が登場しました キタ━(゚∀゚)━!
頼朝と義経が初めて対面した回に、頼朝と景時の出会いも描くとは、なんとも皮肉な演出ですよね。
景時が浜田学さん(「さん」をつけたくなるヒト…この人の父上は様をつけたくなる)だったので嬉しかったです。
これで3年連続大河出演ですね。
景時を見ながら、こいつがいらないことを言わなければ義経は死なずにすんだのではという考えがどうしても浮かぶのでした。

政子が頼朝の陣に駆けつけていましたが、政子はやはりイノシシを背負って出てくるべき。

「まず鎌倉を」という源氏方の武将たちの、まっとうで頼もしいことといったらどうでしょう。
その進言を聞き入れる頼朝もりっぱです。
対して平家は、もう誰も清盛に進言するものがいなくなってしまった状態でしたね。
進言しても清盛が耳を貸さなくなっていましたね。
これらのシーンを見るたびに滅びの序曲が聞こえてくるようで、しかも平家の人々に1番聞こえているのではないかと思えるのでした。
特に異母弟の教盛と経盛の二人が見ていて切ないです。
二人とも清盛の性情を知り尽くしているがために、清盛がだんだん横暴になって常軌を逸する言動をしても、何も言わず、というより言うことを諦め、悲しさと無念さが入り交じった表情で佇んでいます。
恐らく言いたいことは山のようにあるだろうに、全てを呑み込んで無言でいる様は、見ていて切ない限りです。
何も言わなくてもしっかり存在感のある二人がすごく好きなのでした。

富士川の戦いは明らかに清盛の人選ミス、という描き方に納得しつつも、こちらも切なさを感じてしまいました(T.T)
重盛がいたら、と思わずにはいられないシーンでした。
その重盛の嫡男、一瞬、スケーターの殿かと思いましたよ。
ノブナリン、なぜここに? とドキッとしてしまった。申し訳ない。

富士川の戦いといえば水鳥の羽音ですが、この記述は史料によっては水鳥が出てこないものもあるようで、玉葉では出てこないみたいです。
出てくるのは源平盛衰記や平家物語など。
羽音で撤退したのは、武士の面影もない平家の地盤沈下っぷりを表す、やや滑稽なエピソードとして受け取られますし、現在では創作もしくは羽音で源氏の奇襲を察知し、撤退したとの見方があるようです。
またこの戦いに勝利したのは頼朝軍ではなく、武田の甲斐源氏ではないかとの見方が最近の主流とのこと。
こうしてみると、勝利者側で編纂された書物と史実の差というものが見え隠れして、面白いですね。
この戦いではっきりしているのは、平家軍が撤退した、ということになるでしょうか。
ベストの選択だったのかもしれませんが、まさかの撤退と受け取られたのでしょう・・・
諸行無常!

その諸行無常を爆走中の清盛ですが、前回で正気に戻ったかと思ったら、まだ老害が続いていて、周りがメーワクしていましたね。
あれだと要介護1くらいつくんじゃないかな。
週2回デイサービスに放り込んで週末はショートステイに叩き込みたいジジイ(失礼)のままでした。
暗闇から抜け出したのではなかったのか・・・

清盛に対して誰もが意見したいのに本心を言えないままでいる中、伊藤忠清が命がけで具申したラスト5分は本当に打たれるものがありました。
殿はもはや武門ではない、武士の世を作るのは、武士のままではできないことだった、という血を吐くように、命と引き替えにすることを覚悟して言った忠清の言葉が、清盛の今の姿そのものだったんですよね。
この言葉を言うことがどれだけ辛かったかが、痛いほどほど伝わってきました。

人間、本当のことを言われるとイタいものですが、清盛も痛かったらしく逆上して忠清の首を刎ねるなどと言い出しました。
このときの盛国がなんとも言えない哀惜を帯びた目で清盛を見ていましたよね。
宋剣を引っつかんで忠清へと向かう清盛を止めもせず、ただ悲しそうに見つめていました。
盛国は、清盛がすでに宋剣を振り下ろす力もなく、剣も錆びついてボロボロだったことも、すべて知っていたのでしょうね。
1番近くにいるわけですから、どんどん清盛がおかしくなっていくのを誰よりも身近に感じていたわけで、それでも清盛を敬い、仕えていたんだなぁと、改めて盛国の忠誠を思い涙しました(T.T)
きっと他の誰もが清盛を見捨てても、盛国だけは側に留まって、仕えるんだろうなぁと想像します。

平家には他にも素晴らしい家人がいますね。
忠清に清盛が「この度の敗北を死を持って償え」と命じたとき、すぐさま家人の貞能と宗清が忠清を庇いました。
この二人の言動には痺れました。
何が大事で優先させるかをきちんと把握しており、時として命をも省みず意見する、なんという素晴らしさ(T.T)
普段あまり活躍の場がない二人ですが、だからこそ感動したシーンでした。
それもこれもセリフがあまりなくても存在感を示していた二人の俳優さんあっての、あのシーンだったと勝手に感動しています。

しかし忠清のセリフには泣けました。
見ているほうにとっても辛い現実を知らしめたセリフでした(T.T)
二代にわたって侍大将として仕えてきた忠清だからこそ、見えていた現実だったのですよね。
誰より忠清がこういう清盛と平家を見たくなかったと思うぞ(T.T)

清盛がおかしくなったのは、西光をボコにしたあげく殺したときからだったと思います。
あのときの西光の「おまえのやっていることは復讐じゃ!」という言葉が、的を射ていたのでしょうね~。
本当のことを言われた清盛は逆上、西光を屠る、西光の言ったことはウソだモンと自分を偽る、そしてダークサイドへ、となった気がする。
あのとき西光と対峙していなければ、と思わずにはいられないです。
その前に信西が生きてりゃなとも考えてしまいます。
諸行無常!

清盛はこの回で自分の現実をまざまざと知ったわけですが、これから臨終までどうひた走っていくのか、ものすごく興味深いです。
終盤に入ってやっと群像劇らしくなってきたのに、あと3回で終わりなんて残念です。
八重の桜はいいから、スピンオフをいろいろ作ってほしいです。
こんなに面白いのに、勿体ない(T.T)
あと3回、万難を排して見なければなりますまい。
今週もたくさん楽しませていただきました。
ありがとうありがとうありがとうNHK!!!


拍手を戴いております。
申し訳ありませんが、御礼は日を改めさせていただければと思います。
お許しください。

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