The Holy of Holies

ひたすら自分に優しい日記

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「また会おう」と言ったときの、玉木義朝の声と、言い回しがよかったですね(T.T)
何かを堪えながら言うとき、声が高めに上ずるではないですか。
あの「また会おう」には、さまざまな思いをぐっと押しとどめながらも、何気なさを装ったわずかに高い響きがあって、それが余計に寂寥感と哀惜を滲ませていたように感じました。
あんなに悲しい「また会おう」はないですよね。
その前の、義朝からぽろぽろと涙がこぼれるシーンに、どしようもなく悲しく無念なものが伝わってきて、思わず決壊していました(T.T)
義朝はありとあらゆることが裏目に出て、惨めでした。
その惨めさも、敗戦も、どう考えても必然的なものに思えてしまいます。
負けるということは、こういうことなんですよね。
負けへの歯車が、もう精密機械のようにきちんと情け容赦なく噛み合って、回るんですよね。
レミングの行進を始める源氏に、もののあはれを感じずにはおれませんでした。
とはいえ、20年くらい後には、今度は平氏がそれはもう見事に源氏から滅ぼされるわけですから、平治の乱に平氏が勝っても、大して嬉しくも楽しくもない。平氏側に立ってみているので、とても複雑な気持ちになるのでした。

しかし玉木宏の声はいいですね。
松ケンはもう少し声が低ければな~。

2人のガチバトル後半、清盛に組み敷かれたときの義朝の表情がとてもよかったです。
「おまえは、次などない戦に負けたのだ」と言われているときの表情といったら、あーた。
すべてわかっているんですよね、義朝は。愚かなことをしてしまったと。
清盛の言葉は「なんでこんなバカなことをしたんだ」という意味が隠されていますよね。
この言葉を投げつけられたとき、義朝は本当に悲しかったんだろうなと思います。

そして清盛は義朝を斬りませんでしたよね。
このことも、義朝は自分の取った道を悔やむことになったのでは。
清盛がどれだけ自分に期待して、ともに歩むことを望んで、競い合いたかったかということが、刹那のうちに理解できたのでは。
最後、破れて髭切まで置いて去っていく姿は哀れで惨めで、絶望的ですらありました。
このときの義朝の後ろ姿の惨めさが素晴らしかった。
完全にダメ義と同化していました。

結局、義朝は清盛とガチバトルがしたいだけだったのではないでしょうか。
戦いという名の2人だけの世界を築きたかっただけなのでは。
賀茂川を挟んでのアイコンタクトに、魚ッとなったのは私ひとりだけではあるまい。
確かに2人の一騎打ちは見応えありましたが、別の意味であそこから、あやしうこそものぐるおしけれな世界に突入したような錯覚を覚えまちまいました。

義朝の誘いに清盛も応じた次のシーンで、なんと二人して轡を並べているではありませんか。
賀茂川はどうした、賀茂の流れはどこへ行った。
2人の逢瀬に、賀茂川も恥じらって姿を消したということか。
そしてギャラリーは馬だけという2人の戦いが勝手に始められました。
とても緊張感ある、白熱した圧倒されるシーンではありましたが、冷静に考えると「ありえねぇ」という考えから抜け出せませんでしたよ。
義朝よ、清盛と戦いたかったのなら、ファミリーを巻き込まずに、果たし状でもなんでも送りつけて勝手に1人で戦ってほしかった。
そして戦う2人の幸せそうなこと。
てゆうか何で2人きりなの?
なんで2人のほかに馬しかいないの?
世界は2人のためになの?
それまでリアルな世界が展開されていたのに、2人の戦いになったとたんファンタジーとは、こはいかに。
指揮系統は大丈夫なのかとか気になって仕方ありませんでした。

棟梁の自覚がフッとんだ戦いは、前述のとおり、それはそれで見応えがあるものでした。
両手で宋剣を振りかざしながら騎乗する松ケンにはおどろきました。
ものすごい運動神経ですね。
玉木宏も乗馬が上手かったでよね。
練習したんだろうなぁと思います。
2人の戦いは今までの一騎打ちとは違い、鎧や武具で覆われていないところを狙って斬りつけたり、頭突いたり、蹴りを使ったり、殺陣とは思えないほどリアルなものでした。
ただでさえ動きにくい鎧姿なのに、よくあそこまで体が動いたものだと圧倒されます。
これはあの2人だからこそできた戦いのシーンですよね。
時代劇の型や枠に嵌らない、生身の武士同士の、渾身の戦いだったのではないでしょうか。
でも2人の世界なんですけどね。
どうも肝心なところでハズしている気が・・・

加えてこの2人の戦いを見ながら、果たして2人ともお互いを殺していたのだろうか、ということも考えてしまいました。
勝ったのが義朝だったら、清盛を殺していたのでしょうか。

それにしても義朝は愚かでした。
勝負する時機を完全に謝ってしまった。
そのことを千秋先輩がきちんと演じていたのに感動を覚えます。
愚かでいずれは負ける人物を演じるのは辛いと想像するのですが、とてもわかりやすく演じていて、よかったなぁと思います。
スケールの小ささとか、器量のなさとか、うすうす自分の限界に気づいて足掻くところとか、義朝の人間臭さをよく構築したものだと感動します。
清盛も最近よくなってきたけれど、義朝の実はダメ人間のところにどうしても心を動かされるのでした。
小日向さんもたまらなくよかったですよね。
思わず源氏三代のほうを主役にしたほうがよかったのではと禁句を呟いてしまいそうになります。


つづきます(´;ω;`)

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