The Holy of Holies

ひたすら自分に優しい日記

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西行が出家を決意して西行になった回でした。(きちんと義清と書けよ)
娘役の女の子がとても可愛かった。
可愛かったからこそ足蹴にしたシーンが衝撃的でした。
出家に際して縋りつく娘を縁蹴り落としたという話が伝えられているのは知っていましたが、まさかドラマで採用するとは思わざりけり。
けれどあそこで、いたいけな娘を蹴り落としたことが、まるで絵巻物を見ている気分になりました。
演劇みたいでした。
庭には桜が満開の花を散らして、その花びらに吹かれる妻と幼い娘がいて、すべてが淡い光に包まれているような、ただただ美しく幸せな光景と、それを目にする義清の無常観と諦念と、怒りや憤りが渦巻く胸中との対比。
差し出された幼い娘の小さな掌と、その中にある桜の花びら。
なんと頼りなげな愛らしさがそこにあったことか。
普段ならそこに例えようのない愛しさを感じ、娘を可愛がる言葉を口にしたのでしょうが、1番愛しい娘の手に、義清は虚しさを感じてしまった。
あの可愛らしい手のひらに、俗世のしがらみを見て取ってしまったのではないかと思いました。

発作的に出家を決意したように見えましたが、崇徳帝と接するようになってから、厭世観がだんだんと積もっていったのでしょう。
そして、自分がこのまま現世に身を置くとどうなるか、宮中の権力闘争がどうなるか、何が武器になるか、立身するには誰につき、取り入り、あるいは手を切り、何を誰をどう利用するか、すべてが見通せてしまったのではないか。
そこで自分が見るのはすべて虚妄の花でしかない。自分の求めるものはないのだ。
あらゆるものが虚しくなり、子供が差し出した手を見た瞬間、何かが切れて、すべてを捨てる決心をした。

みたいなことだと思うのですが、どんなものでおじゃろ。
見る側に補完を求めた回でもありました~。
この回の西行は、辻邦生の輝かしい大作「西行花伝」の西行とダブりまする。

ラスト付近の清盛とのシーンは、何とかして美しくしてやろうという美術さんの心意気が伝わる画面でした。
昔の紅白で、伝説になっているサブ北島の「風雪流れ旅」のときの紙吹雪(サブちゃんの姿が見えなくなるほど紙吹雪が降った)並に、桜吹雪が舞っていました。
けぶるような紺色の宵闇に、淡い桜色の花吹雪がとめどなく舞い散って、その中で繰り広げられる2人の別れは、これもまた絵巻物のようでした。

で、西行が髻を自ら切り、武士を捨てたと思ったら、いきなり、「身を捨つるぅ~~~」と歌を詠みはじめたのにはビックリしました。
いつでもどこでもどんな状況でも自分の世界に入るのか。
平安末期の中心で歌を叫ぶ。
清盛もポカーンとしていましたよね。
おおおおお、歌詠はじめたぜこいつ、みたいな。
清盛は絶対、歌の意味がわからなかったと思う。
この時代の人って、これがトレンドだったのでしょうか。
メモればいんじゃね、とド素人は思う。何も思いつきの歌を人前で詠まなくとも・・・。家に帰って推敲して聖書したものを、誰かに見せればいいのではないだろうか。
果てしなく自己満足を追求する時代だったのであろうか。

そんなこんなで目出度く西行が誕生したわけですが、要するに面倒くさくなってすべて丸投げしたというように感じてしまったのですが・・・
当時もワイドショーの主役を張れるくらい、世間から驚かれたのではないでしょうか。
現代でいうとトム・クルーズみたいなものでしょうか。(全然違うか)

西行といえば「撰集抄」が思い浮かびます。
ありえねえ、という話を集めた説話集ですね。
江戸時代まで西行の作と信じられていたということは、西行だったらこういう経験をしているかもしれんと思われていたような人物だったということになりはしないか。
撰集抄でも屈指の話が「巻五第一五 作人形事・於高野山」でございます。
人恋しくなった西行がホムンクルスを作ってしまったというお話です。
怪しい術でホムンクルスを作ったはいいが、出来が今ひとつだったので、高野山の奥に捨ててしまったという・・・
なぜ失敗したのか専門家に正しいレシピを聞いたものの、聞いたときにはどうでもよくなってやめた。
という無責任男っぷりが炸裂したエピソートであります。
昔のヒトビトの西行観とはいったい。
それとも事実だったのか(((( ;゚д゚)))
ここはぜひ、このエピソートを清盛で描いていただきたいです。

続きます(←バカな!!)

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