The Holy of Holies

ひたすら自分に優しい日記





映画「オーケストラ!」を鑑賞しました~(´º∀º`)
前から見たい作品で、やっと見ることができました。
なかなか面白かったです。

以下、内容を少し。

主人公アンドレイは、ボリショイ劇場で清掃員として働く冴えない中年男です。
このアンドレイ、実はボリショイ交響楽団の主席指揮者で、天才とまで言われていました。
とくにチャイコフスキーに定評のあるマエストロでした。
今から30年前の1980年代。旧ソ連のブレジネフ政権の時代。
アンドレイは反対政府主義者として吊し上げられ、指揮者の座を奪われ、オーケストラからも追われ、以後30年間ずっと自分が在籍していたオケのあるボリショイ劇場の清掃員をやらされていたのでした。

アンドレイが告発された理由は、当時のユダヤ人排斥制作に従わなかったためです。
オーケストラには多くの優秀なユダヤ人演奏家がいたからでした。

鬱屈した日々を過ごしていたある日、支配人の部屋を掃除していたときに1枚のFAXが受信されます。
FAXはパリの劇場からでした。
予定していたオケが急遽キャンセルしてきたため、代わりにパリへ来て演奏してくれないか、というものです。
部屋にいるのはアンドレイ1人。

アンドレイはFAXを隠匿し、自分と同じように30年前オケを追放された仲間を集め、ボリショイ交響楽団としてパリへ乗りこむ計画を立てます。
演奏する曲は決めていました。
チャイコフスキーのバンオリン協奏曲ニ長調。
ソリストは、若手の有名なパリ在住のバイオリニスト、アンヌ=マリー・ジャケ。
アンドレイにとってこの2つは絶対に譲れないものでした。

アンドレイは昔の仲間、サーシャとともにメンバーを集めていきます。
追放されたメンバーは誰もが破格の奇人変人でフリーダム。
あまりに変人だから追放されたのではと思う人々です。
さらにモスクワからパリへ行くパスポートもない、資金もない、ステージ衣装どころか靴もない、
第一、演奏する楽器がない。
楽器は30年のあいだに売り払った人が大勢だったのね・・・
さらに練習する気もない。
ないないづくしの般若心経です。

はたして彼らはパリまで辿り着けるのでしょうか。
つか演奏できるスキルをまだ持っているのでしょうか。
偽物のオケだと気づかれないのでしょうか。
そしてそして、アンドレイはなぜチャイコンとアンヌ=マリーを選んだのでしょうか???

というストーリーです。

旧ソの時代背景など重いエピソードが中心にあるにも関わらず、この作品は大半がコメディなのでした。
ストーリーの展開すらコメディとして進んでいきます。
しかも実にバカバカしいエピソードがあったりして、楽しいです。

とはいえ、そのコメディ部分でしっかりイデオロギー批判している作品でもあります。
こういうところがヨーロッパ的ですよね。
ですからコメディシーンもエスプリが効いているのでした。

ドタバタ劇の様相を呈して、語られるエピソードは次第にシリアスになっていき、怒濤のクライマックスを迎えます。
ラストで謎がすべて解け、感動のフィナーレとなるのでした。

ややご都合主義でおおざっぱなラストになっているのですが、そんなことは些細なことで、大きな感動が待っていました。
ここで見ている側が、映画の中の登場人物たちと感情がシンクロするのですよね。
このシンクロによる感動が、もう問答無用の感動の波となって見ている側を襲うのです。
なぜかわからないけれど、涙が出るのであります。
時代による理不尽さだったり、後悔だったり、尊敬だったり、絶えることのない愛情だったり、音楽の素晴らしさだったり、それこそ30年という時間が凝縮されて、あふれだす。いいラストでした(´;ω;`)
余韻のある終わり方もよかったです。

オーケストラと音楽がテーマでもありますが、全編音楽尽くしというわけではありません。
ところが見終わってみると、やはりオーケストラと音楽が強く印象に残っています。
音楽についてはあまり書くとネタバレになるのでパスしますが、ラストがよかったです。

アンヌ=マリー役のメラニー・ロランがただただ美しい・・・

派手さはないし、大感動作かといったらそうでもないのですが、深みのある佳作だと思いました。
見てヨカッタです。





ああああっと、一応お伝えしますね・・・
ちょこっとユーリ!!!の小話をふたつばかり書いてしまいました・・・
書かないつもりだったのに、書きたくなってしまったのでした・・・
せっかく書いたので、よせばいいのに支部に上げたという、ちょっと分不相応なことをしてしまいました。
只今、反省中。
もう少し上手くなりたかった。もはや過去形。どうしたら上手くなるのか。教えてハイネル。

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「ローグ・ワン」を見てまいりました!
以下、ネタバレ全開で語りますので、ご注意くださいませ。











(*内容に激しく触れております*)


簡単なあらすじを知ったとき、これってつまりデススターの設計図を入手しに行ったメンバーが全員亡くなる話なんだろうなと思った。
全員とまではいかなくても、1人また1人と斃れていくのを見るのは辛いものがあるので、パスするつもりだった。
それが、ドニー・イェンと、なんとマッツが出ると知り、映画館へ走る。
マッツを拝むためなら誰が昇天しても構わない。
で、まさか本当に全員亡くなるとは・・・
ローグ・ワンとは、「行きて帰らぬ物語」なのだった・・・

前のシリーズに出ていた主要キャラを除き、今回、ローグ・ワンで登場したキャラの殆どが散ってしまう。
ラダス提督などは生き残ったが、惑星スカリフに下り立ったメンバーは全員死亡。
なんというか・・・見事な大量殺人だった。
敵はともかく、見方の主要メンバー皆殺しとは、あっぱれというか、見事としか言いようがない。
もっと精神的ダメージ食らうだろうなと感じていたのだが、みんな散っていった様子がとても納得できた展開で、この戦いだとこうなるよなと自然に受け入れることができたのが不思議。

これはストーリーが見事だったこともあるけれど、最後に出てきたレイア姫の存在が大きかったと思う。
彼女の白く美しい姿と、「希望です」という言葉がすべてを昇華してくれたようだった。
加えて、ローグ・ワンのあとの物語がどうなったか知っているということも、救いになっている。

この物語は名もなき戦士たちの物語なわけだが、現実に置き換えてみると、これは語られることのない戦いである。
戦いや、ある出来事が伝えられるには、それを見聞きした人物が存在しなければならない。
このスカリフでの戦いでは、伝えるべき人物がいない。
デススターの攻撃により、スカリフ自体が破壊されてしまったからだ。
彼らがスカリフでどう戦い、どう死んでいったかは、ほとんど不明のままだろう。
戦いの記録は、わずかな交信記録のみである。
私たちが見た物語は、反乱軍の人々が決して知ることのない物語なのだった。
そう考えると、ローグ・ワンはとてつもなく切ない物語となる。
彼らがなぜ無茶な戦いに身を投じたか。
どんなふうにして設計図を手に入れたか。
あのとき、何が起こっていたのか。
どんな決断があったのか。
すべては灰燼に帰し、残ったのはたった1枚のディスクのみである。

ではディスクは語らないか。
届けられたディスクは、彼らの詳細な戦いの記録ではなく、彼らの生きた証を伝え、あらゆる想像力で彼らを補完させるに違いない。
評議会で設計図入手について語ったジンの姿を、出席者は忘れないだろう。

それにしても、ローグ・ワンのメンバーに、あのあとどうなったかを見せてあげたかった。
彼らが届けた希望が、どのように大きくなっていったのか。

彼らが手に入れ、渡したのは希望だが、彼らが示したのは勇気だったと思う。
有名な哲学者の言葉にもあるが、大切なのは「希望ではなく勇気」。
希望を実現するためには一歩を踏みだす勇気が必要だ。
ローグ・ワンは、その勇気を持って絶望を希望に変えた物語であり、見ている側に勇気を与えてくれる物語でもあった。
年が明けたら、また見に行きたいなと思う。

マッツとドニー・イェンは最高だった。
特にマッツ。慈愛あふれる父親を演じていて、涙が出た。

ローグ・ワンで描かれたのは、あふれんばかりの親子の愛だった。
では、ほかの愛は?

愛は、そう――氷の上にある。
デュフフッ(´º∀º`)


どうでもいいですが、玉集めがまったくはかどりません!!!
大包平まだ辿りつくのか・・・
光世なんて微塵もドロップできる気配がねェ!
大丈夫なのだろうか・・・(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )


というわけで、以下は拍手御礼でございます。
ありがとうございます(´;ω;`)

映画「シン・ゴジラ」を見てきました。

大っ変、面白かったです!

いろいろな方が言っているように、この映画は一切の情報を仕入れないで見たほうがイイ(・∀・)と思うので、感想を含め詳しく書くことは避けますが、とにかく面白かったです。

まず自衛隊がありとあらゆる登場シーンで恰好よくキメていた。
海保も同様。

戦車部隊が多摩川に布陣するのですが、そのシーンを見て多摩川精機の多摩川と掛けたのか? とすぐ勘ぐってしまう人々にとって、この映画の戦車部隊のシーンは心から満足いくものになっていたと思う。
10式と、機動戦闘車にしびれた。

あと、なんといってもコブラとアパッチに萌えた。
20ミリ砲、30ミリ砲がブチ込まれるシーンに感動しないものがいるだろうか。

きりしまも出ていた。イージス艦ですな。たまらんですな。

そしてF-2Aの勇姿に感動した。えふに。やっぱ戦闘機は一線を画した存在だとしみじみ感じた。

あとたくさんの乗り物たちが出ていたのですが、それらをこれでもかというほど恰好いいアングルで撮っていて、はっきりいって自衛隊と海保のプロパガンダ映画といっても過言ではないと思いました。
作戦? 総合? 指令本部のセットもよかったです。
これはさすがに実物は取材できなかったそうですが(当たり前田のローキック)、自衛隊のチェックが入ったとかで、基本的なことは押さえられていると思われます。

通信を聞いているだけで細胞が活性化されるようでした。
自衛隊と海保のシーンのために、また映画館へ行こうと思ったほどです。

ストーリーは大変興味深いものに仕上がっていて、さまざまな示唆があり、方向性があり、また日本および日本人についてもいろいろ考えさせてくれる内容でした。
「これが日本人の底力だよな」と感じた。そういうシーンが随所にありました。
ハリウッド映画にはない展開で、そこがまたよかったです。

なんといってもおどろいたのが最終兵器として登場した「ヤツら」です。
ファァァーーーッ、ええええッ工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工
という感じで、本当におどろきました。
なんかもう、唖然呆然でした。
あれはすごい。
あんなことよく考えたなと思った。

それと音楽に感動しました。
まさか映画館であのサントラがガンガン聴けるとは、とても嬉しかったです。

そうそう、長谷川博己はありとあらゆるシーンがかっちょよかったですよ。
いやー、すてきでした。

あと最低1回は映画館へ行こうと思っています。

子供ではない、大人が鑑賞する怪獣映画を総力上げて素晴らしい作品として世に送り出したスタッフとキャスト、なにより東宝の心意気と矜持に大感謝です。
東宝はやっぱり日本が誇る映画会社だと思いました。
それにしても面白かったです(*^ω^)


以下は拍手御礼でございます。
ありがとうございます!






以前から見たいと思っていた「プリンセス・ブライド・ストーリー」をレンタルで鑑賞しました。
恥ずかしながらこの作品は今年に入ってから知りまして、日本よりアメリカで圧倒的な人気がある作品なのだそうですね。
1987年公開で、何度も見られている映画ベスト10に入る作品とのこと。
そんなに面白いのかとワクワクしながら見たのですが、いや面白かったですヽ(´∀`)ノ
久しぶりにアメリカ的な、ひねりの効いた、そしてどうでもいいネタが散りばめられている楽しい作品を見ました。

ストーリーはと申しますと・・・(激しくネタバレしていますので、ご注意くださいませ)



自宅で病気のため寝ている孫を祖父が見舞いに訪れます。
祖父が見舞いに持ってきたのは一冊の本。
孫はコンピュータゲームが好きなので、本など見向きもしません。
しかしお姫様が出てくる冒険ファンタジーだと聞き、好きなゲームの世界とかぶることから、興味を持ちます。
掴みオッケーと祖父が読み聞かせを始めます。
その本こそ映画のタイトル「プリンセス・ブライド」。
ここから映画は本の世界へと入っていくのでした。

舞台はフローリンという国。
そこにキンポウゲ(バターカップ)という名の若く美しい女性が農場で暮らしています。
農場にはウェスリーという青年が農夫として働いていました。
キンポウゲはついついウェスリーを顎で使います。彼が自分の命令を絶対聞くからです。
何を言いつけても彼は、「仰せのままに(As you wish 意訳:シュメイトアラバー)」と答え、嬉しそうに従うのでした。
ある日キンポウゲはウェスリーが「仰せのままに」という言葉で愛を伝えていることに気づき、自分もまた彼を愛していることに気づくのです。
2人は思いを通じ合い、ウェスリーは結婚資金を稼ぐべく、旅に出ます。

んが。
ウェスリーが乗っていた船が、「恐ろしい海賊ロバーツ」の船に襲われたという連絡が入ります。
ロバーツは誰も生きて帰さない海賊です。
憐れキンポウゲは恋人を失い、悲嘆に暮れること5年。
その5年目に美しいキンポウゲはフローリン国の王子に見初められ、嫌々ながら結婚することになったのでした。

ところが。
結婚式前日、キンポウゲは悪い3人組にさらわれてしまいます。
悪い3人組とは、ボスのビジニ、剣の名手イニゴ・モントイヤ、あとアンドレ・ザ・ジャイアント(本人。マジ)の、いかにも抜けていそうな3人です。
実はこの3人、王子に命じられてキンポウゲをさらったのです。
キンポウゲを殺し、その罪を敵国になすりつけ、戦火の口火を切ろうと画策していたのでした。
一応、キンポウゲを追う王子ご一行。
そしてもう1人、黒衣に身を包んだ怪傑ゾロならぬ海賊ゾロみたいな男がキンポウゲを追っていました。

すみません、だんだんあらすじを書くのが面倒になってきました。
よってはしょります。
結局、海賊ゾロが、死んだと思っていたウェスリーで、彼はうっかり海賊ロバーツの名跡を継いでいたのでした。
ウェスリーは3人組のボスを殺し、剣の名手イニゴとアンドレ・ザ・ジャイアントを気絶させて撃退するのですが、仰々しく現れた王子ご一行に捕まってしまいます。
そして意味もなく拷問にかけられてしまいます。

ところで悪い3人組の1人、イニゴは父親の仇を捜していました。
父を殺したのは、右手が6本指の男です。
なんと王子の側近ルーガンこそ復讐の相手だったのです。
ルーガンは城の中にいるため、なんとか城に入らなければなりません。
いつのまにか敵と書いて友と読む、ありがちな友情を発動させていたイニゴ、アンドレ・ザ・ジャイアントとウェスリー。
城に潜入するためにはウェスリーの力が必要だということになり、2人はウェスリーを拷問から救い出します。
しかしウェスリーはすでに死んでいました。

と思ったら、実は仮死状態だったのです!(またか)
そこで奇跡屋マックス(なぜか演じるのはビリー・クリスタル)に奇跡を起こしてもらい蘇生してもらいます。

城では結婚式が執り行われている真っ最中。
おかしな友情で結ばれた3人は城に殴りこみ、イニゴはルーガンを倒し復讐完了、ウェスリーもキンポウゲを取り戻します。
そしてアンドレ・ザ・ジャイアントがかっぱらってきた白馬に跨って、4人は追っ手を振り切り、自由の身となります。
イニゴは海賊ロバーツを継ぎ、キンポウゲとウェスリーは晴れて結ばれ、ハッピーエンド。

本が閉じられ、話を聞いていた少年も大満足。
部屋を出て行こうとする祖父に、少年はまた明日も話をしにきてほしいと頼みます。
すると祖父はいたずらっぽく笑いながらこう答えるのでした。
「仰せのままに(As you wish)」


とまあこういうストーリーなのですが、演出も演技もわざとらしく、すっとぼけていて、とにかく面白かったです。

冒頭のキンポウゲとウェスリーが心を通わせ合うシーン。
ここがわざらしくてですね。
ウェスリー役の俳優があの「アナザーカントリー」のハーコートくんなので、ムダにハンサムなわけです。
そのムダにハンサムな彼が、ムダに過剰な決めアングルでこれでもかとアップになるのです。そして爽やかに微笑む。
そこに「愛を伝えていた云々」のナレーターがかぶさるという、とにかく全編こんな感じの過剰さがあふれているのであります。

海賊ゾロの黒衣の男がウェスリーだとわかるシーンも壮大な演出でした。
キンポウゲを悪い3人組からゾロがさらい、無理矢理逃げます。
キンポウゲにしてみればさらわれて逃避行していたのに、さらにゾロが現れてさらわれたものですから、わけがわかりません。
ついに怒りMAXとなり、おまえなんかここから落ちてしまえと、崖のような急斜面へ突き落とします。
このときゾロが「仰せのままに」と叫んだことから、ゾロがウェスリーだとわかるのです。
わかったら何をしたかというと、「あなただったのね!」と、ウェスリーが転がり落ちていく斜面に、自分もダイブし、一緒に転がり落ちていくのであります。
この斜面が本当に急で、45度以上はあろうかという斜面なわけです。
そしてその転がり方も凄まじくて、普通、横になったままゴロゴロと転がると思うのですが、キンポウゲは縦回転しましたからね。
前転しながら斜面を転がり落ちていきましたよ。
ドレス姿で、しかも、これでもかと転がるシーンが続き、かなり長い間転がっていました。
やっと2人が停止すると、何事もなかったように「ウェスリー、あなただったなんて」みたいな会話を始める2人。
実に壮大なスケールです。

さらわれたキンポウゲを追う王子様ご一行もステキでですね。
現れるたびにドラクエもどきのBGMが鳴ります。

ウェスリーとイニゴが剣で戦うシーンも感銘深かったです。
まず断崖をウェスリーがロープで登ってくるのですが、頂上にいるイニゴたちがロープを切って落としてしまいます。
そのまま放っておけばいいのに、剣の勝負をしたいがために、せっかく切ったロープを投げて登ってこさせるイニゴ。
そして勝負。
場所は朽ちかけた城跡みたいなところで、樹の根や幹もあります。
戦っているうち階段の上にいき、上段にいるイニゴが横に出ている幹に飛びつき、なぜか体操鉄棒の車輪をして飛び降ります。
するとウェスリーも幹に飛びつき、さらに見事な車輪をして着地。
車輪対決です。
このようなバカバカしい決闘が続くのであります。

あと拷問シーンも感に堪えませんでした。
拷問マシーンが見るからに妖しくて、動力が水車で拷問部屋の中にあるのであります。
なぜ水車が室内に。
そしてウェスリーに取り付けられた拷問器具が謎。
これは水力発電で電流を流しているとみせかけて、ただ吸引しているだけなのではあるまいかという、よくトイレが詰まったらパッコンするゴム性のあれ、あんなようなものが体に取り付けられているのであります。
また不自然すぎるほど痙攣するウェスリー。
この痙攣が見事でした。
とにかく謎が謎を呼ぶ拷問シーンは必見であります。

そこ必要か? みたいなシーンてんこもりです。

お笑い映画かといえばそうではなく、ピリリとパンチの効いた笑いを楽しめる映画となっています。
ダジャレではない、ジョークの笑いですね。
ちなみに祖父役はピーター・フォーク。
瀟洒な雰囲気がなんともいえない魅力です。

笑えて、幸せな気分になれる、とても素敵な映画でした。
何度も見られている理由がとてもよくわかりました。
私もこれから時々見るだろうなと思います。
楽しかったです(‌*´꒳`*)


以下は拍手御礼です。
ありがとうございます!

企画展「刀剣と武士の美の世界」
甲州市 10月3日~24日 特別展示10月25日
ううーむ。敵に塩を送っている気がする・・・(わし越後なもので、甲州って武田なのよね)







日本映画史に残る、いや世界映画史に残る大傑作、「七人の侍」を見ました。
この映画を見るのは何度目でしょうか。
たぶん7、8回は軽く見ていると思います。
最近、例の刀剣ゲームにハマったら、無性に見たくなってしまったのでした。

というわけで、「七人の侍」への思いをブチまけることにいたしました。
誰も興味ないと思うので、最初に謝っておきます。すみません・・・・゚・(ノω;`)・゚・

で、「七人の侍」は何度見ても面白かったです。
いい映画というのは何度も見たくなるし、見るたびに新しい発見があるし、お気に入りのシーンと再会するときは至福のひとときとなりますね。
私はこの「七人の侍」が邦画では1番好きです。現時点では( ✧Д✧)

今回、改めて見て感じたことは、すべてのシーンが完璧で、絵になっているということです。
そして一切ムダがない。ムダがないから飽きない。上映時間の3時間があっという間に過ぎるのであります。
それは演技でも同じで、侍たちの立つ位置、ちょっとした仕草、すべてに意味があり理由があり、過剰なものをそぎ落としているため、いちいち絵になっていて恰好がいい。
これは黒澤監督以下脚本陣がキャラクターを激しく作り込んでいたそうで、こういうときこのキャラクターだったらどう動く、どう返す等、すべて決まっていたのだろうなと思います。

見るたびに驚くのはカメラワークです。あと編集でしょうか。
クライマックスの雨の決戦シーンは何度見返しているかわかりません。
特に、野武士が落馬するシーン。
菊千代に斬られ、勘兵衛に弓で射られて落馬するシーンの見事なこと。

あと今回すげえなと思ったのが、野武士の皆さまの手綱さばきです。
ここ数年、ぬるい時代劇(失礼)に目が慣れてしまったせいか、野武士が馬で疾走するシーンのスピード感、迫力に圧倒されました。
遠くの方から響いてくるかすかな蹄の音に気づいて、「来たぞ」と空気が張り詰める。
そしてどんどん蹄の音が大きくなって、大地を揺るがして疾走してくる10騎以上の野武士の集団が現れる。
これを正面から撮り、横から撮り、凄まじいスピード感を体感させるシーンとして作ってあって、その蹄の音といい、片手で手綱を取って疾走する姿といい、「こんなの初めてッ!」と言いたくなるくらい、感動を新にしました。
最近でいうと相馬野馬追に近い迫力を感じた次第。
またお馬さんたちが言うことをよく聞いていて、よくこんなシーン撮れたなと不思議です。

今回はあるシーンのために見まして、それは雨のクライマックス。決戦が始まる前、菊千代が刀を次々と辻の盛土に刺していくシーンです。

七郎次「菊千代、どうするんだそれを」
菊千代「一本の刀じゃ五人と斬れん」
七郎次「(わかってるじゃないかと、フッと笑う)」

ここがリアルなザ・合戦といった感じで、大好きなシーンです。
これが合戦での正しい刀の使い方。
斬り合っても刃こぼれしないのが名刀のひとつの条件ですが、実際合戦で敵を倒し、勝敗をつけ、歴史を作ってきたのはこういった名も無き、使い捨てられた刀の数々にほかならないとしみじみしました。

菊千代は次々と野武士を叩き斬り、刀をだめにしては刺してある新しい刀を引き抜いて敵の元へと向かうのですが、ここは息をするのも忘れるくらい見入ってしまいます。

あと辻に上がって刀を土に刺し、弓矢をつがえて野武士を射殺す勘兵衛の格好いいことといったら、あーた。
このシーン、引いて撮っていて、しかも勘兵衛は背中を向けているのですね。
この背中が、あーた、もう恰好いいとはこのことと言いたくなるくらい、惚れ惚れします。
勘兵衛が弓を射る。
騎馬が駆け抜けていく。カメラは騎馬の下半分を横から撮っています。
すると駆け抜けていく脚の向こうに、どうっと野武士が落馬する。
駆け抜けるの脚の間から、野武士の体に矢が刺さっているのが見える。
勘兵衛がまた矢を放つ。
疾走する騎馬隊から一人がまた激しい音を立てて落馬する。
というシーンの躍動感は、何度見ても血湧き肉躍ります。

好きなシーンついでに、最初のほうに二つほどございます。
まず侍集めのオーディションシーンですね。
勘兵衛は、棒を上段に構えた勝志郎を戸口の影に立たせて、入ってきた侍に不意打ちしろと命じます。
使い手ならば打たれはしないというわけです。
勘兵衛が「これは」と見込んだ五郎兵衛が戸口へ来ます。
五郎兵衛、それまでにこにこしていましたが、一瞬だけ真顔になり、部屋の奥に座って様子をうかがっている勘兵衛を見つけると、
「はははっ、ご冗談を」
と破顔一笑。
勘兵衛、我が意を得たりと膝をポンと叩く。
というシーンを何度再生したかわからない。
この「ご冗談を」がたまらなくいいのですよ・・・

あと勘兵衛が古女房と呼ぶ元部下・七郎次を見つけて、野武士退治に誘うシーン。
「実はな、金にも出世にもならぬ難しい戦があるんだが、ついてくるか」
「はい」
即答。
この即答がイイ!!
「今度こそ死ぬかもしれんぞ」
七郎次、もはや前から死ぬ覚悟くらいできているとでもいいたげな、凄味すら垣間見える不敵な笑みをたたえて、にこぉ(´ω`)と笑うのであります。
この主従の繋がりも小気味よく、大変いい。

あとなんといっても冒頭のシーンです。
村の長老・儀作の運命のひとこと。
「さむれえ、雇うだ」
こーれーが痺れまくりです。

侍が揃うまでの前半は面白くないという声もあるみたいですが、あのリアルなお百姓たちの姿、メインキャラの描き分け方、悲哀、弱者のずるさ、集団を撮るカメラワークなどなど、実に見事なのであります。

あと久蔵はたまらないですね。何から何まで素晴らしい。

久しぶりに見て、やっぱり黒澤明はいいな~とか、時代物のアクションはいいな~とか、とても満ち足りた気分になりました。

もしまだ「七人の侍」を見ておられない方がいらっしゃったら、ぜひ見てください。
この作品を見た3時間は、人生の黄金の3時間になると思うから。


以下は拍手御礼です。
ありがとうございます(*´ω`*)